先週金曜日の夜から、米雇用統計後に日経平均先物が買われていた流れを引き継ぎ、日経平均+0.9%、TOPIX+0.6%と続伸しました。

後場は引けにかけて売られる展開で、上値の重さはやはり感じられました。

東証プライム市場売買代金3.5兆円と売りも買いも膨らまず、大きく動けず静かにプラスで引けたという感じです。

 

腎臓病治療薬の良好な臨床結果が出て大塚ホールディングスが+5.3%の上昇となり、医薬品セクターがTOPIXセクター指数のトップパフォーマーでした。

アドバンテスト+4.9%、フジクラ+2.5%、ディスコ+3.2%と、半導体関連、電線関連株が買われました。

サンリオが売買代金4位で+3.5%と反発しました。ここから上に抜けていけば、7,000円トライ、更に上と楽しくなりそうです。

 

グロース250指数は+0.4%(+3.1pt)と指数の上げは限られましたが、GNI(-2.1pt)、ispace(-2.0pt)、Synspective(-1.3pt)の3銘柄で-5.4ptの寄与度があり、それがなければ1%以上の上げと、中小型株全般は今日も強かったです。

 

メタプラネットが市場全体の売買代金5位の大商いで+15.1%でした。

発表前の時価総額に匹敵する約7,700億円の資金調達(新株予約権発行)が発表され、ビットコインを総供給量の約1%まで保有する計画が発表されました。

株式価値希薄化よりも、そのビットコイン戦略に投資家が飛びついた形です。

 

東証グロース市場では、売買代金15位までのうち12銘柄がプラスで、その中でZenmuTech+4.0%、データセクション+22.1%、売れるネット広告社+11.4%、ELEMENTS+13.8%、Liberaware+19.7%、レナサイエンス+7.6%、モダリス+39.5%、ブルーイノベーション+12.7%、TENTIAL+7.3%と、新顔もありますが先週まで物色されていたものと同じ銘柄も大幅高していました。

ディーラー系の人にはたまらないマーケットになっていますが、ファンダメンタルズプレーヤーとしてはその盛り上がりにやや不安(ピークアウト懸念)も感じるところでした。

しかしまあ、続く限りは続く、そんなマーケットです。乗れる人は乗りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]