先週末の米株市場は、さすがに全く何もなかった感じというわけにはいかず小幅に下げました。

週末にもイスラエルとイランの軍事衝突は続きましたが、もちろん両国どちらにも全面戦争の意図はなく自制が効いていましたので、今日の日本株は日経平均+1.3%、TOPIX+0.7%と戻しました。

 

リスクオン的に円高が止まりましたが、これは日本製鉄がUSスチール買収決定(米国政府による買収承認)のニュース=円売りドル買い需要を早くも見込んだところもあったでしょうか。その日本製鉄は朝高の後で伸び悩み、+1.5%で引けました。

原油高も商品市況回復的にポジティブに捉えられ、商社株や非鉄金属株、海運株などが買われました。

 

今日はしかしなにより半導体が非常に強く、アドバンテストが売買代金ぶっちぎりの1位(5,000億円超の商い)で+9.6%と大幅高しました。そのほか、ディスコ+4.3%、フジクラ+1.1%などもにぎわいました。

防衛株も当然強く、三菱重工+2.0%、IHI+3.5%、川崎重工+1.2%、日本アビオニクス+7.4%などとなりました。

 

グロース250指数も+1.4%と、中小型株も上げについていきました。

 

こちらの主役は暗号資産関連銘柄で、東証スタンダード市場のメタプラネットは1,500億円の売買代金で全体の売買代金第3位、+25.6%の大幅高でした。リミックスポイント+10.2%、ANAP+13.1%、SPEE+17.8%などもついていきました。

 

東証グロース市場では主力QPS研究所+6.2%、アストロスケール+7.5%、カバー+5.2%、GNI+3.9%や、材料株系でHeartseed+15.1%、ELEMENTS+2.2%、とある程度バランスがいい感じに両者が売買代金上位に入って上昇しており、引き続きいいマーケットの雰囲気が継続しました。

 

先週金曜日に下げたデータセクションが-3.2%、ZenmuTechが-3.2%、Terradroneが-2.9%と利食い売りのターゲットになり続落しましたが、こうした銘柄も調整ののちにまた上がってくるのでしょう。

 

いい市場環境を受けて良ファンダメンタルズ銘柄のパフォーマンスもいいですので、文句はないといえばないのですが、ファンダメンタルズプレーヤーとしてはトレーディング銘柄の動きの良さはうらやましいですね。

 

良ファンダメンタルズでじっくりいくのも、トレーディングでガシガシいくのもできるいい状況ですが、自分のスタイルを崩して変なリズムになり余計な損をしないように気を付けながら、いい波に引き続き乗っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]