日米首脳会談は非常にうまくいったと思いますが、普通に出尽くしでもあり、あるいはさらに突っ込んだ(経済にポジティブな)話も出なかったことから、日経平均-0.6%、TOPIX-1.2%と反落しました。

 

昨日の主役の一角である半導体関連銘柄は、ソフトバンクG+3.2%、東京エレクトロン+2.7%、古河電工+6.3%と少し銘柄を変えながらも強いものが多かった半面、もう一角の防衛関連銘柄は三菱重工-1.4%、IHI-3.3%、川崎重工-5.0%などと下げるものが目立ちました。

その他、東洋エンジニアリング-5.8%などこのところ強かった銘柄なども利食いに押されるものが多かったです。

 

下げ幅が大きい銘柄が多かったですが、全般的には一旦調整レベルといったところでしょう。

 

ただ、政府高官の発言がいくつかあったとはいえ昨日懸念した円高傾向となったのと、TOPIX、グロース250指数が後場寄ってから一本調子で大引けまで下がっていったのが気にはなりました。

ドル円はなんとなく153円が壁な感じになっています。

TOPIX、グロース250指数は何か大きなファンドの解約売りのような感じで下げていましたのが、今日でその変な需給が終わりかどうかは分からずで、今週いっぱいは様子見やや強ぐらいがよさそうですね。

 

コンセンサス通りであろうとはいえ、今週はまだ日銀(変更なし)と米FOMC(0.25%pt引き下げ)がありますので、そうした意味でも待ちな感じです。

 

グロース250指数は-1.7%と、今日も中小型株は大型株に劣後しました。

 

上述の後場の一本調子の下げは、流動性に劣る中小型株では個別銘柄に非常に大きく影響し、アストロスケール-4.2%やQPS研究所-4.8%、アクセルスペース-7.4%といった宇宙関連銘柄、大きく上げた後で調整局面となっているJDSC-4.7%、直近IPO銘柄ユーソナー-4.4%、インフキュリオン-2.8%といった感じで、主力だったり個人投資家が多く持っているような銘柄が特に大きく下げ、心理的ダメージも大きかったですね。

 

中小型株はもう少し我慢の時が続きそうで、今週は特にとりあえずじっとしているスタンス推奨ですが、狙っている銘柄で大きく下げているものは少し拾っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]