今日の日本株は、日中に大きく下げる局面もありましたが大引けにかけて戻し、日経平均-2.5%、TOPIX-1.3%と続落しました。
米株市場で、大手金融機関幹部による株価調整の可能性のコメント(ただし、あくまでも上昇相場における調整があり得るという話)があったり、大手投資家によるエヌビディアの下落ベットの話があったりで、米株が下落しました。
ナスダック総合指数が-2.0%、フィラデルフィア半導体指数が-4.0%と米半導体関連銘柄が売られたことで、日本株も半導体関連銘柄が大きく下げました。(ソフトバンクG-10.0%、アドバンテスト-5.9%、レーザーテック-6.9%、フジクラ-5.3%、東京エレクトロン-4.1%、ディスコ-8.3%など)
特にソフトバンクGが一時-14.4%と大幅安するなど、(先月の上昇相場を引っ張った)日経平均のウェートの高い銘柄群が大きく下げましたので、日経平均も本日の安値で-4.7%と急落していましたが、後場になって落ち着きを取り戻し、やや大きめぐらいの下げでの引けとなりました。(ソフトバンクG、アドバンテスト、東京エレクトロンで日経平均-1284円のうち-994円の寄与度(77%)。)
TOPIXの下げ-41ptのうちソフトバンクG、トヨタ、日立、アドバンテスト、東京エレクトロンで-22ptで、それがなければTOPIXは-0.6%ですので、超モメンタムプレーをしていない個別銘柄プレーヤーであれば、ちょっと下げたねぐらいでしたね。
今晩の米株次第のところもありますが、円高方向に向かったドル円が再び円安方向への動きとなっておりまして、とりあえずはさらに暴落の可能性は小さそうです。
そうした流れもありまして、グロース250指数は-0.5%と大型株指数の下げよりも小幅の下げにとどまりました。
急増してセリングクライマックスが終わりましたといえるほどではありませんでしたが、東証グロース市場の売買代金も増え、指数も引け708.53と700をキープしてまして、とりあえず”悪くはない”をキープできました。
大型株指数が落ち着いてきましたら、中小型株の出番が来そうな雰囲気になっています。期待しましょう。
ところで、
日経平均は現在、ウェート上位4社(アドバンテスト、ソフトバンクG、ファーストリテイリング、東京エレクトロン)で35%のウェートとなっており、日本株全体をうまく表現しない、いびつな指数として知られています。(TOPIXもある程度そうした銘柄の動きに左右されるようになってしまってますが。)
日経平均で全体の相場観を語るのは、相場の雰囲気の指標として以外はあまり意味がなくなってきていますので、日経平均や、上位4社の寄与度がどうこうとかのコメントは、今後あまりしないようにしようかと思います。
ご承知のほど、どうぞよろしくお願い致します。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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