昨日の全体の下げが小幅であり、主要銘柄も買い戻された感じでしたので、米エヌビディア決算や米雇用統計前のリスクオフ売りはピークを越えたと思っていましたが、そうではなく昨夜の米株が弱かったところ、加えて日中関係悪化懸念もある日本株は、日経平均-3.2%、TOPIX-2.9%と大幅続落となりました。

 

財政支出拡大は超長期金利上昇警戒でネガティブにとらえられ、155円を超えるドル高円安になっても(このレベルでは無さそうですが)為替介入警戒でポジティブ視されずと、雰囲気が悪くなると全てが悪くなるのだなという感じでした。

下げ止まらぬビットコイン価格もリスクオフの雰囲気を加勢していましたね。

 

悪材料は探せばそれはいつでもあるわけで、年末も近くなっていることから、米エヌビディア決算や米雇用統計前に今年の利食いを急いだだけといえばだけかもしれません。

ただ、ボラティリティ上昇での下げでCTAの売りも機械的に入ってくるところですから、売りが終わるまで待つしかないといったところもあります。

 

ファンダメタルズにそれほど変化はありませんので、あとはバリュエーションをいくらまで許容するかだけで、買いのレベルが決まってきます。

現在のところでは超高いというわけではないけれども、安くはないといったところ。

特段ここでリスクをとって買うまでのレベル(下げ具合)でもありませんので、様子見継続ですね。

売りは、リスクコントロールでちょい売りした方がいいかもぐらいで、投げ売るところでは無さそうです。

 

グロース250指数は-2.7%と、大型株よりはましでしたがそれでも中小型株も大きく下げました。

 

Aiロボティクスが-7.8%、Synspective-2.4%、GNI-7.7%、カバー-5.2%、FFRI-7.1%など主力が商いを伴って下げており、残念ながらどちらかというと内容は昨日より悪い感触でした。

引き続き落ち着き待ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]