局地的全体感って、定義矛盾というかおかしな言葉ではあるのですが、今の日本株のマーケットを表現するのにはそんな感じの言葉になりまして。
”全体感”として、米利上げやテーパリング開始からグローバルにマーケットがベアマーケットに突入するのか、ともかく景気はいいでしょということでブルマーケットに戻るのかが、まだ判然としないです。次回FOMC(3月15日~16日)の2週間くらい前、つまり2月末3月初くらいまでは大きな動きが無いかもしれません。北京オリンピック閉幕(2月20日)後に、ロシアによるウクライナ侵攻があるかどうかにもよりますね。先週までGAFAMなどの決算発表で下上激しかった米株ですが、米10年債利回りが1.9%を超えてたり、原油先物が90ドルを超えたりしていても、今はそれなりにしっかりしていて、不気味な静けさとなっています。
で、”局地的全体感”、日本株なのですが、リスクオフの売り圧力は続いている一方で、公的資金によるインデックス買いが度々観測され、大きく下げはしないけど上がれない均衡状態となっていて、なんとも言えないです。ロングでもショートでも攻められない感じ。グローバルの株の動向にもあまり左右されない、少しの日本特有の需給に敏感な、日本株だけの局地的な動きとなってます。強いて言えば、日中でTOPIXを安い局面があった時に買っておくと、引けまでには戻るのでそこで売る的なトレーディングはできそうですが。
そんな中、東証マザーズ銘柄を筆頭に、中小型株の苦境が続きます。ただこれも、これまでの大きな下げでバリュエーションの調整(全体的な下方修正)はそろそろ終わった感があり、もともとよっぽど高いPERだったもの以外は、まあまあ買えるところまで下がりましたので、引き続き弊社としては、いいものを少しずつの買い下がりをお勧めします。
ただ先週ぐらいまでの、グロース株が売られる全体の流れのとばっちり的に、東証マザーズ銘柄が大きく下げていたという動きから、東証マザーズ銘柄が狙い撃ちで売られて下げているというような動きに、少し変わってきました。年初より度々見られます、ファンドによるリスクを減らすための機械的な売りが、東証マザーズのインデックス売りとして、大きく出ているのかもしれません。
そうした中、東証マザーズ銘柄ではあってもファンダメンタルズの優良な銘柄を買い下がるために、ヘッジとして個別銘柄のショートが欲しいという方には、以下の4銘柄が【参考銘柄】 (ショート)として使えるものだと思います。ファンダメンタルズが激悪というよりは、それほど直近の業績は良くはなく、しかしPERが高いため、下げ局面で大きく下げそうというものですので、全体がリバウンド相場になるときは急騰の可能性もありますから、使い方要注意でお願い致します。単独でショートで儲けるアイディアではなく、あくまでのヘッジ用のショートです。
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