始めにお読みください:インデックス・イベント投資塾 用語説明 / インデックス・イベント手引書

 

[今回の内容]

1)フロー動向

 信託銀行の買い越し継続

2)2月インデックス・イベント

 MSCIスタンダードのリバランス

3)主なインデックス・イベント一覧

 TOPIX4〜6月リバランス予想、各月5500億円、合計三回で片側1.7兆円のリバランスが想定されている。

 FTSEリバランスアップデート

 

1)フロー動向

まずは投資主体別から確認しておきたい。

2月第3週(2/14~2/18)の現物・先物を合算した投資主体別の売買は、海外が現物、先物合算では小幅に売り越し。個人は現物、先物を合算で買い越した。

同週の日経平均は軟調。ウクライナ情勢をめぐってリスク回避姿勢が強まる展開となり、前週比で約2%下落。

海外はほとんど動きが見られなかったが、財務省発表の対内証券投資が2600億円の売り越しだったことを考えるとかい離が大きい。

これは2月末配当に関連し、東証発表には含まれないOTC取引による日本株の売却があったと思われる。(クロス取引のため売り買いの傾きはないと思って良い)

下落相場のなかで個人は逆張りで先物を大幅に買い越し。GPIFを中心とする年金の動向を示すと言われる信託銀が合算で4週連続の買い越しとなった。

想定通り、年金系の関しては、アロケーションの影響もあり買い越しとなりやすい状況が続いていたと言えよう。

一方、度々話題となっている大学ファンドであるが、運用はまだ開始されていないと思われる。また、運用資産に東証REIT指数パッシブが加わる事となっている。

https://www.jst.go.jp/fund/#M2

https://www.jst.go.jp/fund/dl/kokunai_REIT_passhive.pdf

 

2)2月インデックス・イベント

■MSCI 2月RB(2/28)|日本時間2/10早朝公表済み

スタンダードでは、削除銘柄なし、新規採用は予想通り商船三井(スモールから昇格)となった。

その他は浮動比率変更、株数変更で売り方向のNTT、三菱UFJなどが中心。

イベント当日は、最近の傾向として、引けのピンポイントは逆方向となるケースが多いことに留意したい。

・スタンダード

 

3)主なインデックス・イベント一覧

【国内指数】

■先物ロール(メイン3/7~3/9) |SQ3/11

 

■TOPIX_3月リバランス(3/30)|公表3/7

 売り方向230億円、2月案件と同様に見合いの買いは先物買いが中心となろう。

▼売り方向:1605INPEX680万株、5463丸一管90万株、8697JPX87万株、8801三井不70万株

▼買い方向:

 

■TOPIX_4月、5月、6月FFW リバランスのまとめ

リバランスは、各回で片側6千億円弱想定と非常に影響が大きい。

また、中期的なスケジュールとなるため、追加変更の可能性もあり、毎月のリバランス確定を確認したい。

各月の予想は、各月の項目を参照のこと。

【予想リバランス4-6月合計】

この続き:957文字

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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