先週末の米株は強い展開でしたが、止まらない円金利高、円高を嫌気して日本株は弱い基調で、TOPIXは-0.3%と下げました。
ただ、米半導体株が非常に強かったことを受け、レーザーテックが久しぶりに売買代金トップで+10.0%だったり、アドバンテスト+3.7%、東京エレクトロン+1.7%と半導体関連が強かったため、日経平均は+0.4%と上げました。
指数でみると、TOPIXコア30が-0.5%と海外投資家(中長期)の売りが続いているのに、日経平均はショートカバー気味に買われて上がるといった感じのちぐはぐさでしたので、個別銘柄の動きもそんな感じの非常に妙な感じになっていました。
最近買われていたものの利食い売りが続き、売られていたものの買戻しが目立ちました。半導体関連の強さもそのロジック(売られていたものの買戻し)で語ることもできそうです。オリエンタルランドの+5.5%もそういうものでしょう。
売られているものは引き続き任天堂-3.2%、サンリオ-5.4%、ソニー-3.1%といったエンタメ株の下げがきつかったです。三菱重工-5.8%、川崎重工-2.7%、IHI-5.2%など防衛関連株の弱さもそうですね。良品計画の-8.3%もひどかった。
マーケット全体の調整はあるものの、暴落は無いと見ていますので、個別銘柄も売るというよりは、いいものを安く拾うスタンスであるべきというのに変わりはありませんが、今日のようなマーケットが続くようであれば、ポートフォリオ全体のエクスポージャーは少し小さめにしておいた方が賢明かもしれません。
中小型株はグロース250指数+1.3%と、大型株がトータルとしては落ち着いたということで、循環物色がきた感じとなりました。
新しいニュースがあったり、過去のニュースやっと反応したりで、カバー+10.7%、トライアル+11.1%、BASE+18.2%と指数ウェートの高いものがトップ3でそこまで大きく上げると、迫力がありましたね。東証グロース市場売買代金も前日比+30%以上の1,800億円と大きく膨らみました。
この流れが続いてくれればと思います。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
最新記事 by ポートフォリオマネージャーつぶやき (全て見る)
- マーケット一言:米2月CPI前でリスクオフ気味だが指数は上げる。”正常化”。中小型株今日もいい。宇宙関連2銘柄(アストロスケール、Synspective)ストップ高。Liberaware。やまみ。 - 2025年3月12日
- マーケット一言:米株大きく下げて日経平均は一時36,000円を割ったが、ファンドの売り的なものは一旦止まった感じで引けにかけ戻す。中小型株は売買代金を伴っての上昇基調続く。 - 2025年3月11日
- マーケット一言:円金利高円高で今日も日本株安基調、TOPIXマイナスだったが、半導体関連強く日経平均はプラス。中小型株に循環物色。 - 2025年3月10日
- マーケット一言:金利高円高とリスクオフの売りにより日本株安。中小型株は主力に売り。 - 2025年3月7日
- マーケット一言:ドイツ財政拡大により日本株続伸。防衛関連株、欧州関連株大きく上げる。 - 2025年3月6日