日経平均は+1.4%、TOPIXは+0.9%、グロース250指数は+1.0%と続伸しましたが、今日もまだ数字ほどの強さは感じにくい一日でした。


IEAによる過去最大規模の備蓄放出提案報道などで原油価格が落ち着いたことが、まず朝方の買い安心感につながりました。
加えて米オラクルの強い見通しも、半導体・AI関連の支えになりました。


後場がスタートしてもしばらくは上昇し、今日は昨日とは違うと思わせましたが、先週金曜日の引け値(55,620円)を上回ったあたりからは売り圧力が強まりました。
さらに、JPモルガンがプライベートクレジット関連ローンの一部評価を引き下げたとの報道が金融不安を連想させ、銀行株が下げに転じたことで、指数も失速しました。


TOPIXコア30指数は+0.6%にとどまり、日経平均やTOPIXに見劣りしました。

東証プライムの売買代金も7.3兆円と高水準ながら昨日よりはやや減少しており、海外の腰の据わった長期資金というより、やはりショートカバー主導の上げという印象が強かったです。


物色の中心は、引き続き半導体・AI関連です。
売買代金TOPからキオクシア+9.2%、フジクラ+6.6%、レーザーテック+4.1%、JX金属+6.8%、古河電工+8.4%、アドバンテスト+3.4%、ソフトバンクG+7.1%、ディスコ+3.7%、東京エレクトロン+1.2%と、上位10銘柄のうち9銘柄が半導体・AI関連でした。

売買代金2位の任天堂+8.9%が例外で、新作ポケモンゲーム好調が好感されました。


グロース250指数は+1.0%と、今日も中小型株の活況が続きました。


大型株同様、半導体・AI関連であるAIメカテック+9.1%、QDレーザ+8.6%、サンコール(光通信)+11.7%などに資金が向かいました。


一方でバイオ関連は、サンバイオ-3.2%、オンコリスバイオファーマ-1.8%と、今日は売りの方がやや目立ちました。

 

今日の相場の本質を一言でいえば、原油高警戒の巻き戻しとオラクル好決算で上げたものの、後場に金融不安の芽が出ると、上値を追う買いは続かなかったということです。
戻りの質は昨日より少し悪く、まだ勝負できる地合いとは言いにくいですね。


半導体・AIの強い銘柄に乗り換えながら取るのはありですが、全体を強気で追いかける場面ではなく、少し利食いを入れながらポジションは小さめで回したい局面です。

原油がさらに落ち着くのか、それとも金融不安の連想が広がるのか、明日も結局そこを見ながらの相場になりそうです。

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]