始めにお読みください:インデックス・イベント投資塾 用語説明 / インデックス・イベント手引書
[今回の内容]
1)インデックス・イベント〜手引書(保存版)
2)付録・・・東証市場区分再編、GPIF運用状況
3)Index Eventスケジュール・総括
4)7月の主なイベント・・・TOPIXリバランス、REIT定期リバランス
5)8月以降の主なイベント・・・JPX400定期、月末TOPIXリバランス、MSCIリバランス(予想追加)
1) インデックス・イベント〜手引書(保存版)
①予想段階で確度が高い場合は、ポジションをとる。(プレ・ポジションのプレ・ポジション=プレ2・ポジション)
②リバランス発表段階では、上記プレ2・ポジションの調整と、公表後のポジション構築(プレ・ポジション)
③手仕舞いはパフォーマンス次第であるが、数日前からポジションを手仕舞う。基準日の引けに全てを持ち越さない。
④場合によっては、手仕舞いに加えてリバース・ポジションをとる。
⑤個別銘柄のイベント:公表後の初日・初値買いは避ける。(値段が飛ばない場合はエントリー可)
⑥POイベント:希薄化対応、PO参加・つなぎ売り、指数組み入れ対応
⑦ETF分配金オペ:落ちで配当再投資先物買い、配当金は現金として留保、分配金を出すときに先物を手仕舞い現金払い。
⑧GPIF(公的)はパッシブメインでESG比率を引き上げる方向、REIT開始、アクティブは小型に重点
⑨織り込み済みは逆方向
⑩公的のベンチマークはフォローすべき
2)付録
■東証の市場区分再編
東京証券取引所は、2022年4月に東証1部やマザーズなど既存の4市場を廃止し、新たに「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場体制へ移行。
21年 |
6月30日 |
移行基準日 |
7月中 |
東証より新市場区分の判定通知 |
|
9~12月 |
上場企業が新市場区分を選択し申請 |
|
22年 |
1月 |
上場企業が新たに所属する市場区分を公表 |
4月4日 |
一斉移行日 |
■GPIFの運用状況
アクティブ運用(左2019年度末32,058億円・右2020年度末32,885億円)
パッシブ運用(左2019年度末323,359億円・右2020年度末439,078億円)
3)Index Eventスケジュール・総括
進行中のTOPIX7月FFWリバランスであるが、足元、パフォーマンスが優れない。
インパクトが大きくないことが背景であるが、こういう時は、順方向で着地しやすい。短期売買では順方向にベットすべきであろう。
一方、REIT FFWリバランスは、2%ほどプラスとなっており、手仕舞いのタイミングを考えていきたい。
今週で上記イベントは通過となり、次は、来月のJPX400定期リバランス、MSCIが注目される。
(主なスケジュール)
4)7月のイベント
- TOPIX_10-12月決算銘柄FFWリバランス(7/29)
リバランスの全体は、売り2600億円/買い2000億円の売り越しリバランス。
実際のトレーディングでは、売り越し分は、先物買いの利用も多いであろう。特に中規模までのパッシブ運用では先物が中心となろう。
公表後に大きく順方向に動いたが、その後、調子となり足元+3bpとほぼフラットな状態となっている。
実需に関しては、連休明けの月曜から動き始めるであろう。
(リバランス上位銘柄)
- REIT FFW定期リバランス(7/29)
リバランス全体はターンオーバー片側250億円。リート市場の売買代金は日々600億円レベルなので、影響は無視できない。
発表後初日、終日順方向+100bp、足元+200bpまで拡大している。こちらは、アンワインドのタイミングが早めに意識される可能性が高い。
(リバランス上位銘柄)
5)8月以降の主なイベント
- TOPIX月末リバランス(8/30)|公表8/6
今のところ大きな影響は想定されていない。
- JPX400_定期リバランス(8/30)|公表8/6
2021年8月の定期入替では40銘柄強の追加・削除が予想されている。焦点は、東芝が採用されるかどうか・・・
入替の結果は2021年8月6日引け後に発表され、8月30日引けで入替が実施される予定。
尚、先日公表されたGPIFのベンチマークではJPX400は解約(1.5兆円前後)されており、
足元のETF含む投信と、準公的その他で残っている分を積み上げて、想定運用規模は、2.5兆円と大幅に減額。
- MSCI_QIR(8/31)|公表8/12
四半期リバランス、通常では大きいリバランスとはならない。
尚、MSCIではQIRをSIR化する予定とのこと。SIRになるとターンオーバーが大きくなるので、インデックス・イベントとしては歓迎である。
除外・採用なし、FIF変更・株数変更のみの予想
予)FIF売り方向/9984SBG1300万株・970億円、4568第一三共900万株・200億円、8750第一生命400万株・80億円
- 先物ロール(9/3~9/7 |SQ9/10)
- FTSE_定期(9/17)|公表8/20
- TOPIX_9月RB(9/29)|公表9/7
- 日経平均_定期RB(9/30)|公表9/3-9/7(実施されない場合もある)
日経平均ルール変更は、ほぼ原案通り決定され、株価換算係数の導入で値嵩株が採用されやすくなる。
結果、任天堂のほか、オリエンタルランド、ZOZO、キーエンスに採用の可能性が出てきた。
メインシナリオとしては1増1減、具体的には任天堂の採用とスカパーJSATの削除
サブシナリオとして、ZOZO(3092)またはキーエンス(6861)およびOLC(4661)の採用と、日清紡(3105)と洋罐(5901)の削除。
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