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【総評】
3月末は期末であると同時に、先日から指摘しているリバランスや先物フローが集中する。関連銘柄を保有している場合は、注意が必要である。
日経平均新規採用銘柄では、プレポジションを積む動きが目立ってきている。
配当再投資先物買い3月27日~28日: 日経平均型で2,400億円、TOPIX型で1兆2,500億円の先物買い需要。
TOPIX 3月28日 ・月末リバランス: 売り方向は個別銘柄で1,300億円、見合いのTOPIX買いは先物中心に1,300億円。
日経平均定期入替え3月29日: 定期入れ替えにより、日経平均構成銘柄を6,600億円売却する必要がある。
若干の日程のズレがあるが、
日経平均型は、+2,400億円-6,600億円=-4,200億円
TOPIX型は、+12,500億円+1,300億円=+13,800億円
全てまとめると、TOPIX +13,800億円>日経平均‐4,200億円
つまり、日経平均型は売り、TOPIXは大幅買い越しとなる。短期的なトレーディング・アイデアとしては、NTショートをまず考えるが、日経平均はハイテク比率が高いため、外部環境の影響も大きく、見極めが難しい。
また、不確定要因としては、GPIFが配当再投資先物買いを見送る場合も考えておく必要がある。この場合、約5,000億円の日本株ウエイト圧縮効果があり、何も売り買いせずとも、ウエイト調整売りを実行したような形となる。
【1】現在進行中のインデックスイベント
- 配当再投資先物買い3/27~3/28
- TOPIX 3月28日 ・月末リバランス
- 日経平均定期入替え3/29
【2】今後のインデックスイベント
- TOPIX_4月26日FFW・調整係数(数値公表4月5日)
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
- 配当再投資先物買い3/27~28
権利付き最終日(27日)がメインで発動する。パッシブ運用は、配当が落ちる分を先物を買い建てて埋める必要がある。
日経平均型で約2,400億円(予想配当落ち263.77円)、TOPIX(加重平均)型で1兆2,500億円(TOPIX予想配当落ち26.31pt)を見込む。
多くは27日現物指数終値15:00近辺での先物買いとなる。一部は証券会社との決め商いで執行されるが、その場合現物終値対比での決めとなるので、当該案件を受けた証券会社は、TOPIX先物を顧客に買い決め(自己は売り)するために、ヘッジ買いを現物に入れることになる。
- TOPIX 3月28日 ・月末リバランス
2月と同様に売り方向がメインとなる。売り方向上位は、ホンダ、ルネサス、東ガス、オリンパスなど。
売り全体では1,300億円となるが、買い方向はTOPIX型1,300億円となり、先物中心となろう。
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