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【総評】 

6月第2SQ週(6/106/14)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週連続売り越し(400億円)、個人は2週連続の買い越し(1,100億円)となった。

同週の日経平均は堅調。FOMCや日銀会合などイベントを通過し買い優勢の展開となった。週間で130円ほどの上昇だった。

海外は現物を売り越し(2,500億円)、先物は買い越した(2,100億円)。

個人は現先ともに買い越し(現物900億円、先物200億円)。

配当の支払い時期となり、信託は配当再投資・先物買建をEFPで現物にシフト、ただし、年金では日経平均型は無いので投信系を含んでいる。(現物+1,600億円、先物-2,000億円)。

尚、この週はSQ週でノイズが大きい。海外のと外資系東京自己の売買で食い合う部分も多いかもしれない。

 

日本取引所グループ(JPX)は19日、TOPIXの新たな改革案を公表した。

j_data1.pdf (jpx.co.jp)

時価総額100億円以上の上場企業を採用する方式を改め、浮動株ベースで、東証の時価総額の96%を占める上位銘柄を採用して、残り4%に該当する銘柄を除外する。採用銘柄の時価総額の基準を一段と厳しくして、28年には1200銘柄ほどに絞り込む。

JPXは224月の市場再編に合わせて、TOPIXの算定方法を変えた。旧東証1部の全上場銘柄を組み込んでいたが、プライム上場基準でもある流通時価総額で100億円未満の企業を段階的に外す手法に切り替えた。この算定方法により、251月までに段階的に約1700銘柄に減る。

現行のTOPIXの出発点は旧東証1部の上場銘柄になっており、ほとんどがプライム上場銘柄で成り立っている。新基準で対象が全市場に広がったことで、スタンダードとグロースからおよそ50銘柄が指数に加わる見込み。銘柄の入れ替えは2610月から段階的に実施する。除外対象の銘柄は8回に分けて構成比率を下げ287月に移行を完了する。28年10月に2回目の入れ替えを実行し、以降は1年ごとに採用・不採用を判定する。

20日には指数採用のインパクトが大きいとされる銘柄の株価が上昇した。(沖縄セルラー+5.8%、フクダ電子+8.5%、上村工業+9.5%、MCJ+10.6%、ナカニシ+3.7%、アトム+1.3%など。)

 

配当金の支払いは今週(6月24~28日)計3.3兆円とピークを迎える。24日からの5日間の各日約5,500億円、1,200億円、3,900億、7,800億円、1兆4,700億円など。

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

2】今後のインデックスイベント

3】スケジュール一覧

4】通過イベント

 

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

  • TOPIX627日・月末リバランス

TOPIX月末リバランスは、売り方向メインで。自己株消却で約2,700億円、買い方向は見合いのTOPIX型。

売り銘柄金額上位は、トヨタ(7203)1,400億円、KDDI(9433)410億円、三菱地所(8802)160億円

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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