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【総評】
投資主体別売買状況・現先合算(1月1週)-2025年第1週は信託の売り目立つ
1月第1週(1/6~10)の現先合算投資主体別売買は、海外が2週連続の売り越し(-5,000億円)、個人は2週連続の買い越し(+8,300億円)となった。
この週は大発会から軟調な展開となり、一部半導体が買われる場面があったものの、全体では総じて弱さが目立った。
週間では700円近い下落となるなか、海外投資家は売り越し。個人は買い越し。
海外の売り越しは、対応していそうな自己の買いをあわせてみると、税制に絡んだ現物と先物のポジション異動でマーケットへの影響は限定的だったと思われる。
一方、注目されていた信託は、現物での売り越しが5千億円を超えており、背景はGPIFの売りと考えて良いであろう。2024年12月末のGPIF日本株ウエートは、推定24%台前半で中央値25%からアンダーウエートだったと思われ、年明けから、更にウエートを落とす行動は想定されていなかった。
GPIFは2025年度の 運用方針を策定中であり、その公表は2025年3月末頃と想定されている。
GPIFは事前行動が基本であるので、3月末までに2025年度以降の5ヵ年の新しいウエートにシフトする可能性が高いが、TOPIXリバランスや、3月末は配当再投資先物買い等のイベントがあり、実質的な営業日数は40日程度しか残されていない。
この状況下で、仮に中央値25%を5%落として20%とするとなると、10兆円規模の売却が必要となり、日々2500億円の売却となる。
日々2500億円売りは、不可能ではないが、現実的には難しい。つまり、25→20%のような大幅な引き下げは考えにくい。
したがって、足元の日本株売りはバッファー内の調整と考えられ、おそらく1兆円レベルの売りに収まると想定している。
すでに、第一週で5千億円、第二週でも3千億円前後の売却があったとすれば、概ね調整売りは目処が立っているであろう。
日本株の売却資金は、円債にシフト、同様に、外株売り・外債買いのリバランスを実行したと考えられる。
【1】現在進行中のインデックスイベント
【2】今後のインデックスイベント
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
TOPIX_1月FFW リバランス(1/30)
リバランス金額は片側2,400億円
売り方向は、ソニー(6758)、レーザーテック(6920)、ツルハ(3391)、信越(4063)、その他TOB銘柄でネットワン(7518)など。
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