本日も、相場が不安定なのでレビューはお休みにします。その代わりに「決算またぎはリスクが高いのか?」というテーマで記事を書きましたのでご一読ください。
弊社の会員さまの中には、決算をまたいで銘柄を保有することに躊躇する方もいらっしゃると思います。当日まで順調に上昇トレンドを形成していたのに、悪い決算によって急落することもあるからです(逆もまたしかりですが)。
では、決算またぎは、できるだけ避けるべきなのでしょうか?
今日は、このテーマについて、弊社の見解を書いてみたいと思います。
現実問題として、弊社の推奨銘柄の中には、決算発表によって株価が大きく動くものがあるのは事実です(半数以上かもしれません)。また、弊社の想定するものよりいい数字・いい成長ストーリーが出ることもあれば、悪い数字・悪い成長ストーリーが出ることもあります。
良ければ上がる・悪ければ下がる、というものでもなく逆に大きく動くときもあります。これは長い経験を積んできても、本当に読みにくいものです。
しかしながら、ファンダメンタルズ分析を重視する弊社の推奨は、本来は決算があるからどうこうするということはありません。中長期的な成長ストーリーと業績を信じての推奨ですから、決算はそこに至る通過点でしかないからです。
一方で、決算発表によって、銘柄の手仕舞いが必要なケースがあります。それは、悪いストーリーが出てきて、それが弊社がその銘柄に期待するものを覆すものである場合です。
その場合は、上がってようと下がってようと手仕舞いをしなければなりません。
逆にいうと、そのケース以外であれば、下がっていればむしろ買いチャンスですし、上がっていれば放っておけば良いのです。
ですが、上記の投資手法が有効なのは、多数の銘柄でポートフォリオを組んでいる場合です。少数の銘柄で弊社の期待を覆すことがあっても、他の銘柄でカバーができるからです。
全ての推奨が上手くいくわけではないのは事実ですので、投資銘柄全体で利益が出れば良いという考え方です。
これは弊社が皆さまへ聞き飽きる程お伝えしている投資哲学です。
ちなみに、現代ポートフォリオ理論に基づくと、5銘柄以上でポートフォリオを組むことが必須です。
ところで、資金面・最近入会された等の理由で思い通りにポートフォーリオを組めていない方はどうすれば良いのでしょうか?
下がっても買える余力がある・損失を補える他の銘柄があるという方は、特になにもせず決算日を迎えて頂ければよいというのは既に書いた通りです。一方そうでは無い方は、どこまでリスク(この場合は一時的な損失額)が取れるかということによって、決算またぎの対処法が変わると思います。
株式投資においては、「儲ける」よりも「死なない」ことの方が重要で、「ポジションを大きく張っていれば決算後の上げで大きく儲かったのに」よりは「ポジションを小さくしていたから決算後の下げでも耐えられた」の方が大事だからです。(各銘柄への自信度によりサイズの微調整は発生しますが)
つまり、決算またぎは、投資金額を「死なない」サイズにコントロールできていれば普通にすればいいですし、めいっぱいのサイズとなっているのであれば、決算前に少し軽くしておくべきと思います。
余談ですが、決算日まで速いペースで上がっていた銘柄は、いい決算に反応しにくく、悪い決算に大きく反応しやすいという傾向はあります。
いい銘柄だから上がっているのであって、決算をきっかけに急上昇ということもあるのですが、それよりも、上がって利益が乗っていた銘柄が急落して含み損になる場合にストレスが非常に大きいので、こうした銘柄は少し多めに外しておいてもいいかもしれません。
これは理屈ではなく、気持ちの問題ですが、それで嫌な気持ちになってしまうと、他の色んな判断(株式投資、そして実生活でも)を間違えて悪循環のようなこともありますので。
以上、参考にしてください。
投資助言営業マンのコラム
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