先日のマーケット一言で「デルタ・ショート(あるいは、エクスポージャー・ショート)」という言葉が出てきました。「結局どうすれば良いか分からない」とご質問がありましたので、説明したいと思います。

デルタとネット上で調べると、次のように、オプションについての解説が殆どです。

オプション取引で、原資産の価格変化に対してプレミアム(オプション価格)がどの程度変化するかを示した指標。
オプション投資の際のリスク指標のひとつです。通常は0~1の間で示され、デルタ値が1に近づくほど、オプション価格は原資産の価格変動の影響を大きく受けることになります。オプションの代表的なリスク指標には、このほかにガンマ、ベガ、セータがあります。

引用:https://www.daiwa.jp/glossary/YST1317.html

別の書き方をすると、「オプションを1単位ロングしていた時に、原資産換算で何単位か、という係数」です。

プロが株でポートフォリオを組む場合には、現物株、先物、オプションの組み合わせになることが大半ですので、デリバティブも含めて一体正味いくら円の”デルタ“を持っているかを知ることは非常に重要です。その金額が市場リスクを取っている金額となるからです。

オプションが絡まなければ、デルタは非常にシンプルです。その定義からわかるように、原資産(現物株もしくは指数)のデルタは1だからです。100万円分の株を持っていたら、デルタロング(買い)が100万円ということです。
先物のデルタはほぼ1ですので、便宜的に1として扱うことが多く、日経225の先物を100万円分ロングしていたら、デルタロングが100万円ということになります。
逆に100万円分の株(か先物)をショート(売り)していたら、デルタショートが100万円ということになります。
ポートフォリオ全体のデルタは、各銘柄(と先物)のデルタを足したものです。

コラムの中で「デルタショートにする」とコメントした場合、その流れによって以下の2つの意味があります。

 

  1. ロングのない株、または先物を売る(現物株の信用売り、先物売り)
  2. ポートフォリオ合算のデルタをショートにする。(ポートフォリオのロング合算の金額よりも、ショート合算の金額を大きくする。)

 

1については、シンプルに売り建てするだけです。
2については、例えば、保有株Xのロング(買い)が200万円ある場合、

 

  1. 違う銘柄Yを200万円以上売る。(例えば210万円売れば、ロング200万円、ショート210万円で、ネットでデルタショート10万円)
  2. ミニ日経先物を、27,600円で1枚売る(レバレッジが100倍なので、276万円売り建てしたことになり、ネットでデルタショート76万円となる。)

 

が、デルタ・ショートの意味となります。

 

以上、参考にしてください。

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