月末は安いというアノマリーが崩れ、日経平均が28,000円を回復したところあたりからロングのキープをお勧めしていましたが、それにしても29,000円突破が早かったですね。新型コロナ感染者数収束傾向のところに、菅首相続投せずということで、経済リオープン期待に、新しい首相と大型景気対策期待が加われば、この上げもそれはそうだなという感じでした。

8/20終値から2週間の上げが7.8%と、さすがにちょっと早すぎる感じで、少し調整を見たいところですが、注目の日本時間金曜日夜の米雇用統計が予想より大幅に悪く、米テーパリングが遠のいたとあっては、悪い材料が何もない感じになりました。米株指標はさすがにそうはいっても、景気悪化懸念もあってまちまちでしたが、日経平均先物は29,585円と、金曜日の現物指数の引けより1.5%ほど上がっています。株があまりにも早く上がってしまったということ、米雇用統計前で大きくポジションを傾けられなかったことで、ロングが足りない機関投資家のショートカバーのような感じで大きく上昇しました。

このまま30,000円の大台突破ということもあり得るのですが、さすがに大型株は少し利食いたいところです。弊社が得意とする中小型株は、大型株主導のマーケットについていけてないものもあるのですが、これは落ち着いてキャッチアップを待つところですね。経済リオープンや景気敏感のものが多いですので、じっくり楽しみに待ちたいところです。

 

基本マーケットは上方向だと思ってますが、ひねくれたベットしては、ボラティリティがもう少し下がってくれるようであれば、久しぶりにメジャーSQ週水曜日の大幅安アノマリーにかけて、火曜日の引け近辺で軽くプットを買っておくのも一案で。

 

ロングをキープしながら、金曜日のSQをみて、今後の大きな方向性を決めたいと思っています。  

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]