さすがに昨日までは売られ過ぎで、そして一応なんとなく心理的サポートの26,000円も守ってたということで、今日の日本株は上昇しました。しかし、本格的に買いが入っているわけではなく自立反発でしかない感じで、昨日の下げの分を全部戻すことは出来ませんでした。そして中小型株、特に東証マザーズ銘柄はまだまだ弱かったです。
今日の夜、アップルの好決算に引っ張られて米株が戻すことができれば、市場はグローバルに落ち着きを取り戻せそう。そうではないと、まだまだ弱いマーケットが続きそうです。
米金利上昇懸念もそうなのですが、意外とウクライナの地政学的リスクも、グローバルには大きな心配となっています。日本ではコロナ感染者数もまだピークアウトできていません。買いの材料があるとすれば、これから本格化する決算発表シーズンでいい数字を確認し、業績相場へ移行できればというところです。
こうしたリスクオフの下げマーケットでは、下記二つの投資戦略が考えられます。参考になさって下さい。
1. 反発局面に備えるために、ポートフォリオ全体のサイズを小さくしたり、TOPIXや東証マザーズ指数の先物を売ってデルタを減らすしたりして、全体のリスクを下げながら、個別の株価の動きを見て少しずつ買い下がっていく戦略。買い増すのはファンダメンタルズのいい銘柄に限ります。しかし、中途半端に買い増すのではなく、いつもの少なくとも3倍以上の幅で下がってからという感じ。プロは大体こちらの方法です。
2. 持ち続ける銘柄と、ロスカットして持ちを全部売る銘柄とに分ける方法。ファンダメンタルズが意味を持ちづらく、需給主導のマーケットですので、残す残さないはファンダメンタルズの良し悪しで決めず、値動きを重視して決めていく。例えば、今日(金曜日)上げた銘柄を残し、今日下げたものをロスカットという感じ。リバウンド日である今日上げずに下げる銘柄は、需給の悪さが続き、上げは小さく、下げは大きくなりがちです。その動きはファンダメンタルズの良し悪しとは関係ないことが多いです。通常のマーケットでやりがちな、上げたものをやれやれで売り、下げたものは我慢して持つという方法とは真逆の方法になりますので、ご注意下さい。プロもこちらの方法でのロスカット(もしくはポジション減少)はやります。
(3つ目の投資戦略として、ポジションを全部売って、あとは何もしないというのもあります。やりづらいマーケットの時には、ポジションを何も持たずに静観するということができるのが、個人投資家の方の強みではあります。)
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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