日本時間16日未明発表の米FOMC政策金利が、0.5ポイント利上げではなく0.75ポイント利上げではないかという見方が急に広まり、昨夜の米株は大きく値下がりしました。S&P500で-3.9%、ナスダック総合で-4.7%だったのですが、それに対して、本日の日本株は日経平均-1.3%、TOPIX-1.2%、東証マザーズ+0.1%と健闘。相対的な日本株の強さは健在でした。まあそれでも弱いは弱かったわけですが。。引き続きデルタフラットめの、ポジション小さめですね。

 

今日場中の動きである意味面白かったのは、株が反転したタイミングです。寄り付いた後、10時半ぐらいまで弱く、米株指数と同程度までの下げを覚悟していました。そこから反転したわけですが、きっかけとなったのが、ビットコインの反転。ビットコインを多く保有していることで有名な米マイクロストラテジー社の、ビットコイン関連評価損は10億ドルに達するのではと言われていますが、ビットコインが21,000ドル近辺に下がると、追加担保の差し入れが必要とのこと。これに関し、ビットコインが21,000ドルを切るとなんらかの強制決済となって、保有ビットコインの相当数が売られるのではないかという、デマなのかなんなのか分からない噂が広まり、狼狽売りと、ショーターたちの売り仕掛けにより、ビットコインは21,000ドルを目指して急落。10時半過ぎに21,000円を切りまして、さあどうなのかというところで、大量売りが出る様子がなく、今度は急反転することとなりました。それと同時に米株指数先物も日本株も買われ始め、株全体として引け近くまで強くなるという展開となりました。

グローバルに株が弱い一因には暗号資産の弱さもあるので、株の反転のきっかけを作ってくれたところで別に救ってくれたということにはなりませんが、ともかく今日はそうした出尽くし的な動きで、局地的な反転とはいえ戻しを見ることができましたのは良かったです。

 

日経平均で26,500円近辺は、今年のトレーディングレンジ(25,000円から28,000円)の真ん中と、いつも帰ってくるレベル。東証マザーズ指数の650ポイント近辺は、上下どちらかの方向性を作れずこれも最近は帰ってきてしまうレベル。ある意味フラット的なレベルで米FOMCを迎えますので、そこから新しい相場が始まるということになるかもしれません。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]