ちょっと油断してたと言いますか、昨夜の米CPIは、インフレピークアウトが確認できるはずというコンセンサスに流されてたと言いますか、予想外の強い数字が出ての株式市場の急落は少々想定外でした。ですがまあこういったことに備えてポジションは小さ目にしてきたわけでし、昨日のコメントでも述べたように、下で買うために下がるのを待っていたこともありますので、結果オーライという部分もあった感じで。今日は少し買い増しの日となりました。
来週の米FOMCでの利上げ幅について、0.75ポイントが2/3、1ポイントが1/3の確率となり、昨夜よりも利上げ予想が上振れています。米2年債は3.8%近辺まで急騰しました。
しかし今のところ弊社はまだ株式市場について弱気転換はしておりません。少なくとも昨夜の株式市場の下げはやり過ぎだと思っているからです。
米8月CPI(前年比)は8.1%予想のところ8.3%でしたので、上振れではあるのですが、前回の8.5%よりは下です。前月比が-0.1%予想のところが+0.1%でしたので、”マイナス”と”プラス”の意味合いの違いは大きいということでのショックがあったと思います。また、食品・エネルギーを除いたベースでの上振れ幅が大きかったのもショックでしょう。しかし、違いとしては高々0.2~0.3%。米株指数が軒並み4%以上下げたのには違和感がありました。
米10年債は3.5%を上抜けていませんので、今日の夜もここを守れるようであれば、短期的にはリバウンドするのではないかと思っています。
今日の日経平均の動きにはもう一つファクターがありました。安寄りのあとリバウンドを始め、28,000円を回復して引けてくれるのではという期待が出てきたタイミングで、日銀のレートチェックのニュースが流れ、昨日145円に迫ったドル円相場は143円台まで戻しました。日経平均はこのニュースを受け、円安メリットが減ったからというよりは、単にニュースを消化することが出来ずにリスクオフでとりあえず売られたといった感じが強かったです。ドル円に関しては、ひとまず財務省の口先介入成功といった感じでしたが、実際に介入があった訳ではないようですので、その効果は非常に限定的です。介入してもしなくてもどちらでもいいと思うのですが、やるやらないの”不透明感”が晴れてくれさえすれば、それもまた日本株にはポジティブになろうかと思います。
中小型株は昨日売られた分のリバウンドのような動きがあり、指数の下げほどネガティブな雰囲気ではなかったのが、少しポジティブでしたね。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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