メジャーSQを超えて今後の流れを判断したいと思っていたのですが、今日は大きくはないが悪い相場材料が重なった感じでマーケットが大きく下げることになりまして、どうにも判断が難しい日になりました。

 

米株市場で、金利高とSVB(シリコンバレー銀行、新興企業向け融資大手)の資金繰り不安をきっかけに銀行株が大きく下げ、米株市場全体の下げをけん引しました。日本の銀行株も朝方連れ安していましたが、ランチタイムの日銀の金融政策決定会合で緩和継続が確認されて更に売られる展開となり、こちらも日本株市場全体の下げを引っ張ることになりました。

リスク指標としてもつかわれるビットコイン価格が昨夜半から急落して2万ドルを割り、こちらも雰囲気の悪化に一役買いましたね。仮想通貨界ではシルバーゲート・キャピタルが銀行業務を縮小し清算する計画が明らかになっていて、これも小さいものの金融不安に繋がっています。

 

金利高不安という意味では、米2年債利回りは5%割れ、米10年債利回りは4%割れ、80%近くが見込んでいた次回FOMCでの0.5%利上げが55%見込みまで下がるなど、金利高は一服していたはずです。しかし、今晩の米雇用統計を警戒する中では積極的な買い手もなく、需給悪の中で下げが大きくなってしまった感じでした。

 

ともかくも米雇用統計待ちになってしまいました。

本日の日経平均は-1.7%で引けが28,143.97円となってしまいましたが、今日は少し過剰反応で下げているきらいもありましたので、28,000円を切るなどするまでは、ロングはまだ我慢して持っていたいところです。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]