本日の日本株は、ETF分配金手当てのための売りがあったであろうということで、予想通り引き続き弱い展開となりました。

ただ、それを見越して安いところは買いたい買い手がいたりとか、あらかじめショートを振っていたディーラー系の買戻しもあって、それほどは下がりませんでしたね。出来高もそれほどは出来ず、盛り上がりに欠けました。大きく下がってからの戻してくれたほうが、ここから上のトレンドを作りやすいのですがそれはかなわず、ですがとりあえず需給の大きなイベントを超えて明日上がれば、少なくとも短期的には上方トレンドが出来るかもしれません。あそこが最後の買い場だったねと後で言うことになるのか、夏季休暇入りでしばらくダラダラのマーケットになるのか、この2,3日で流れが出来るのではと思っています。12日夜の米6月CPIの発表も注目で、ここでインフレ懸念が薄まれば、サマーラリーが期待できそうです。

 

中小型株界はといいますと、日中ずっと大型株に対して強がったり弱い感じだったり良く分からない感じで、上下の方向性が全く分かりませんでした。今月に入って理屈に合わないような動きが多く、少し迷走気味ですね。売る局面ではないので、個別銘柄は安いところを拾っていけばいいと思いますが、例えば東証マザーズ指数で800ptをきっちり超えるまでは、全体的に大きな勝負をする感じではなさそうです。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]