昨夜は米新規失業保険申請件数の発表があり、予想よりも少ない数字だったことで景気懸念が後退、金利が上昇していました。これまでなら株は弱含むところですが、景気懸念の後退というポジティブ面と、アップルの格上げ、TSMCの今期強気の見通しにより半導体株が非常に強かったことで、米株全体が強い展開となっていました。
日本株には米金利上昇による円安というもう一つの追い風もありましたので、ハイテク株&輸出株主導、日経平均主導で今日は強いマーケットとなりました。売買代金第1位がレーザーテックというのはいつもの事ですが、第3位東京エレクトロン、第4位アドバンテストと、日本の半導体株も商いを伴って非常に強かったですね。
昨日現物引け後に先物が買われる、今年よく見た上昇相場のパターンが見られ、そしてまたその後オーバーナイトでも更に上げて日本時間に帰ってくるという同様のパターンの後、これまた最近見られるパターンの寄ってすぐ売り込まれるというパターンも見られました。しかし、その後一時売られる場面もありましたが、引けにかけてきっちり戻すところはさすがの日本株といったところです。このところの少し荒れた展開、そしてその後の静かな展開などを経て、再び上昇気流に乗りつつあります。押し目待ちに押し目無しとはよく言ったもので、下で買いたいのに下がってくれませんが、上げるのであればちょいちょい買ってついていくしかないところですね。
年始からの大幅な外人買いが報道されていますが、そりゃそれだけ買えば上がるよなといったサイズでの買いでした。ただ、さすがにそのペースでの買いは続かないでしょうから、上げ一服はあるのかと思います。今回の株の大幅上昇は円安によるところも大きいですので、来週22~23日の日銀金融政策決定会合が非常に注目されるところです。政策変更はないでしょうが、植田総裁がどんなコメントをしてくるか分かりませんので、警戒は必要です。上げ相場ですから買い持ちはキープしつつも、下げた時には買い増せるようなポジションコントロールをしておくべきでしょう。
日経平均+1.4%、TOPIX+0.7%に対しグロース250指数は+0.9%と、悪くない相場でした。日経平均の上げが異常と言えば以上ですので比較対象はTOPIXとしますと、それより上昇率はいいわけです。実際、昨日見られたような買いが今日も引き続き入っている感触が確かにあり、良ファンダメンタルズ銘柄は、ややバラツキはありましたが、しっかりしたものが目立ちました。来週は日銀もありますので少し荒れるかもしれませんが、日経平均など大型株が一旦お休みになれば、中小型株のチャンスは大きくなります。少し前のめり気味になりつつプレーしていければと思います。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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