昨夜から先物で謎の強さを見せていて、今朝寄ってからスルスルと4万円を超え更に上昇していた日経平均でしたが、後場になると一本調子の下げとなり、39,773.14円と安値引けとなりました。先物は現在39,900円まで戻しています。そろそろ買いたい投資家と、今日明日の米経済指標が気になる売り手とが変なバランスをしている感じで、売買代金は盛り上がらないなかで値幅だけ大きくなりがちです。それでも+0.8%とプラスでしたし、TOPIXも+0.9%。今日は下げ止まったということをポジティブに評価したいです。

 

個別でも値動きは大きくなりがちで、今日の売買代金1位のソシオネクストはストップ高で+17.5%。米系証券の格上げだけでそんなに動くのかという感じでした。先月末の日経平均採用トレーディングでショートしていた向きのショートカバーもあったかもしれませんね。売買代金3位が東京電力で+9.4%、相変わらず柏崎刈羽原発の再稼働の思惑でしょうか。売買代金上位の銘柄が時々の個別材料によるもので、相場の柱となるものが見当たりません。全体相場の上昇は難しく、しばらくは個別銘柄プレー中心となりそうです。来週発表の米3月CPI、PPI辺りで全体の雰囲気が変わってくれるかと期待しています。

 

盛り上がらない市場の悪影響を受け続けているのが中小型株で、グロース250指数は本日-0.6%。ただ、今日も昨日に引き続き寄与度の高い銘柄に引っ張られており、QPS研究所(-9.0%、指数への寄与度-40%)以下、マイナス寄与度上位5銘柄で寄与度が-81%となっています。そうした銘柄や、直近IPO銘柄などを除けばそれほど悲観するような状況ではありません。下げが続きますとメンタルが徐々にやられてきますが、もう少し耐えていきましょう。

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]