グローバルの地政学リスクは相変わらずで、そして米株もエヌビディア関連銘柄以外はあまり盛り上がらない状況の中、今日の日本株は再び小動きでした。前場こそ強かったですが、いつものごとく後場に売られ、日経平均は一時マイナス圏でのトレードとなりましたが、14時以降少し切り返し、日経平均+0.2%、TOPIX+0.5%と続伸となりました。

 

昨夜のエヌビディアは+3.5%と反発し、時価総額でとうとう世界最大となりました。しかし最近の日本の半導体関連銘柄は、昨日もコメントしましたがど真ん中銘柄から関連銘柄へと物色が移ってきており、売買代金1、2位のディスコ-3.8%、レーザーテック-1.2%は下げました。主力の中ではアドバンテスト+4.1%だけが頑張ってた感じでしたね。それ以外の銘柄では、三菱重工+3.9%と年初来高値を更新していたのが目を引きました。相変わらず強いです。

 

グロース250指数は-0.7%と続落となりました。今日は中小型株のターンのはずで期待していたのですが、前場こそそれを思わせる強さを見せていたものの、後場になって大型株以上に売られる展開となってしまいました。

 

カバー+1.6%、エヌ・ピー・シー+3.5%と主力が戻っていたのは期待通りでしたが、monoAIが今日も大きく下げ-15.6%だったり、伊勢化学が2日連続ストップ安で-22.2%となっていたりで、盛り上がりにくい雰囲気になっています。昨日上場のインテグループや、他にAHCグループ、ELEMENTSなどがストップ高しましたが、全体の雰囲気を変えるには力不足でした。

 

指数がしっかりしないから個別銘柄が荒れるのか、個別銘柄が荒れるから指数も売られるのかはどっちもどっちですが、引き続きもう少し動きが落ち着くのを待つ形となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]