日経平均 +10.2%

TOPIX +9.3%

TOPIXコア30 +9.4%

グロース250指数 +10.1%

日経平均の上げ幅は過去最大となりました。

(但し、日経平均は引けピンとなっており、引け直前から引けにかけ400円程度上げての引けでした。)

 

 昨夜の米株市場は大きく下げてはいたものの、SOX(フィラデルフィア半導体)指数を含めた主要指数で2-3%の下げに留まり、日本株の下げよりも小さかったこと。

 米7月ISM非製造業景況指数が予想よりもいい数字で、米景気後退懸念が若干後退したこと。

 円高に歯止めがかかり、一時146円台まで円安が進んだこと。

 歴史的な大きな下げの後はむしろ買いだということで、新規買い、買戻しのフローが先行したこと。

こうしたことにより、本日は大幅上昇となりました。

 

 円安には戻ったが、安定した動きにはまだなっていないこと。(円高リスクがまだ小さくないということ。)

 メガバンク株など銀行株が急反発に伸び悩んだり、TOPIXコア30の戻りが鈍かったりと、大型株に対する売りフローが依然続いていること。

 わずかではあるが東証プライム市場の売買代金が昨日より減少しているなど、買い圧力の盛り上がりに若干かけること。

 ロングオンリーのファンド、個人投資家の投げは観測されているものの、まだその売り圧力は相当残っているということ。(株価が上昇すればこの売り圧力は消える。また、新NISA民は下がったら買いのスタンスに大きな変化は無いようで、その点はポジティブ。)

このまま上がって欲しいところですが、以上により今時点の判断としては、今日のリバウンドはテクニカル要素が強く本格的なリスクオンではなく、ですのでこの株価レベルではまだ安心して買える状況にはなっていないと考えています。

 

日本株において、その需給を読むための円キャリートレード逆流終了タイミング判断、ファンダメンタルズ的な絶好の買いチャンスのレベルにつきましては、昨日のコメントをご参照下さい。

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]