日経平均 -0.7%
TOPIX -1.1%
TOPIXコア30 -1.9%
グロース250指数 +1.2%
現物株寄り前の時間で日経平均先物は33,705円(昨日の現物引け値35,089.62より-4.0%)まで売られ、海外時間(海外投資家)の売り圧力は引き続き強い。
日経平均は34,645.79円(-1.3%)で寄り付き、更に34,207.16円(-2.5%)まで売られた後、後場寄り後には35,379.65円(+0.8%)まで買われるが、そこから失速。-0.7%で引ける。
JPモルガンのレポートで「円キャリートレードのアンワインドは75%終了したか」が前場の強さの一因か。しかし、同じくJPモルガンの「日経平均が35,000円を下回り続けるとCTAのストップロスが加速し、もしその全てのポジションのアンワインドが行われると27,000円まで下がるかも」が後場の下げの一因でもあるか。
昨日の買いは海外投資家の他に年金の買いもあったようで、特に年金の買いは今日も続いていると思われるが、TOPIXコア30のパフォーマンスが悪いところから察するに、今日の買いはそれほど大きくなかったようだ。
先週の投資主体別売買動向が発表されたが、海外投資家は現物+先物合算で1兆600億円の売り越し。信託銀行(年金の売買がここに表れる)もわずかに売り越しだった。来週発表の今週はの数字で、どの程度の買い越しの金額となっているかが注目される。
ニュースが色々と飛び交い、たとえそれが小さいものでも結構指数が反応して大きな動きとなるのが興味深く、つい日中の細かな動きまでコメントしてしまいます。
強さも感じるけど、弱さもある、そりゃそんなもんだよと言われればそうなんですが、ホントに不思議な感覚になるマーケットです。
現在のところ大筋としては、
1. 米景気後退懸念が収まらないので、特に海外時間での先物売り圧力は続く。下まで売られるし、上値も押さえられる。
2. 海外投資家と年金の買いは、株価が下げてる限りは続きそう。今のところ上まで買ってくる買い手ではないので、この買いによる大幅上昇というのは難しいかも。大きなサポートにはなる。
3. ドル円はまだ落ち着かず、円キャリートレードのアンワインドは小さい規模ではあるものの続くので、当面は大型株に売り圧力が続く。
4. 浮いた投資資金の一部は日本株に投資されざるを得ないもので、今年ずっと弱かった中小型株がその受け皿になりそう。
何らかのきっかけで大きく下がると、その動きそのものがCTAなどマクロ系ファンドの売り圧力を呼びますので、全体としてもう一回非常に大きな下げがないとは言い切れません。そして当面上値も抑えられそうです。
しかしなんであれ、中小型株には資金流入がありそうです。また、月曜日の暴落によるマージンコールの売りが昨日水曜日(後場寄りの売りが凄かったですね)であったおかげで、売り圧力の整理がある程度ついています。需給的には悪くない。
ファンダメンタルズ的にも、株価下落により相当バリュエーションも切り下がってきていて、中小型株グロース特有の割高感も薄れています。
地雷を踏まぬよういい銘柄を選ぶ必要がありますし、長期投資になってしまうかもしれませんが、中小型株には大きなチャンスが来ていると考えています。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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