日経平均-1.1%、TOPIX-0.5%と続落しました。

 

昨夜の米JOLT求人が予想より悪く米景気後退懸念が増したのに対し、今朝発表された日本の毎月勤労統計は強い数字で日本経済には強さがありということで、ドル円は昨日の145円台から今日は143円台と大きく円高となり、日本株全般が嫌気されました。

 

円高であり、今日も半導体関連銘柄が弱かったこともあり、また、昨日引け後に日経平均入れ替え(NRIと良品計画を新規採用、日本製紙とDICを除外)の発表がありましたが、ファーストリテイリングがウェート調整により売られるということが再認識されて本日-3.8%(日経平均への寄与度-168.69円)となったことで、日経平均のパフォーマンスがTOPIXに対し見劣りしました。

 

しかし、日経平均で36,000円近辺では公的年金と思われる買いが見られ、寄り前に先物で36,195円まで売られていたところから一時プラス圏(37,099.96円)まで回復したのはポジティブでした。急速な円高を嫌った売り圧力は強く、後場はずっと売られる展開になってしまいましたが、この程度の下げで済んだのであれば、状況としてはそれほど悪くないと思います。

 

引き続き米経済指標待ちで、リスクをとっていく局面ではないですし、急落のリスクもありますが、今のところは心配し過ぎることなく、様子見のところだと考えています。

 

グロース250指数+0.7%と反発しました。

 

売買代金はそれほど大きくありませんでしたが、売買代金上位3位までがセルシード+14.5%、タイミー+3.8%、カバー+5.3%と、バイオ系と主力が大きく上がっているのはいいことです。

 

上がったものについていく相場という意味では、バイオ系以外でいうとyutori(5892)、アイビス(9343)あたりはファンダメンタルズも良く、ついていってもいいかなと見ておりますが、それなりにバリュエーションは高いので、あまりアップサイドは無いかもしれません。短期で割り切ってのプレーならいいかもです。

 

米景気後退懸念からの金利下落が中小型株、グロース株に効いています。

米経済指標次第ですので、あまり大きくリスクを取りには行けませんが、強気のスタンスはキープしつつのプレー継続ですね。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]