イランがミサイルでイスラエルを直接攻撃するなど中東情勢が緊迫し、日経平均-2.2%、TOPIX-1.4%、グロース250指数-3.2%と反落しました。

米株時間から株はグローバルに弱かったのですが、日本時間でイスラエルが報復を示唆して更にリスクが増した分だけ、日本株の下げは米株よりも大きなものになりました。

 

昨日まで強すぎたとはいえ、朝方は強かった防衛関連銘柄が三菱重工-3.2%、IHI-3.9%などと下がり、米半導体株の弱さを引き継いでレーザーテック-4.8%、ディスコ-5.0%、東京エレクトロン-3.7%と下がると、個別銘柄に手を出したい雰囲気にはならなかったですね。

原油高をはやしてINPEX+4.4%や三井物産+1.1%といったコモディティ銘柄が上がり、鉄鋼株、海運株などの市況関連も強かったですが、持続性に疑問ありなので、こちらも買いたい感じにはなれませんでした。

中小型株は、リスクオフとなると大きく売られてしまいますので、指数よりも更に大きく下げている銘柄が目立ち、いいところが全く無かったです。そろそろ買ってもいいかなというところまで下げている銘柄もありますが、もう少し様子をみたいところです。

 

個別銘柄でプレーするよりは、指数でプレーした方が勝率が高そうなマーケットになっています。

日経平均はまた37,800円近辺というメドまで下がってきて(大引け37,808.76円)、再度仕切り直しというところで、いいレベルではあります。

原油高は一時的なものだと言われており、中東戦争に発展さえしなければ株の戻りは早いはずです。慎重にプレーしなければなりませんが、少しだけ指数の買い持ちをしておきたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]