自民党敗北のケースでも、それほど心配しなくてもいい、一旦下げてから上昇に向かうが時間が掛かりそう、上に賭けた方がリスクリターンはいい、と先週金曜日にコメントしておりました。
寄り前こそ日経平均先物(シンガポール市場)で37,420円と、先週金曜日の現物指数大引け37,913.92円に対し1%以上下げていたものの、そこから急速に戻して9時20分ころには現物指数で38,658円と2%弱上昇まで上げ、そこからは上下ふらふらしましたが大引けは38,605.53円(+1.8%)とそこそこな上げで終えました。TOPIXは+1.5%でした。
最近はなんにしても動きが早いですので、もう自民党敗北を全て織り込んだのかと思わせる動きではありましたが、今日のところは先週までで相当下げていましたからのショートカバーであり、色々織り込んでの上昇ではないと見ています。
東証プライム市場の売買代金も3.9兆円弱と4兆円を超えず、買いで盛り上がったというよりは、売りがあまりないところをスルスルと上がっただけの感じですね。
自公がどの党と組んでもポピュリズム政策色が濃くなり、財政拡張、からの金利高懸念だが日銀なかなか利上げできずで円安、で日本の長期的な行く末は不安なものの短期的には株にはポジティブではありそうです。
一方で、需給的に日経平均38,500円の壁というのもまだあったように思えます。
しばらくは需給と、それから米金利といよいよ来週に迫った米大統領選を警戒してふらふらしそうと見ており、上昇に向かうが時間が掛かりそうという見方は今のところ変えておりません。
石破政権存続不安で防衛関連銘柄が下がったりしておりましたが、さすが市場というのはしたたかというかなんというかで、キャスティングボードを握りそうな国民民主党関連銘柄が賑わいました。
原発関連で助川電機+15.4%(ただしこれは高市新首相期待の部分もあり)、税制状の「年収の壁」撤廃でタイミー+14.9%、暗号資産関連でセレス+8.7%といった感じです。
そんなこともあったり、一番下げ過ぎであるところということで中小型株が久しぶりに非常に強く、グロース250指数は+3.5%(引け609.88pt)の大幅高でした。指数も節目の600pt回復は良い兆候です。
ただ大型株同様、売買代金的には盛り上がらず850億円程度と、打診買い程度に留まっている感ありでした。
短期的な上下は理屈がどうこうではなく、上がれば盛り上がってついていくからさらに上がる、下がればやっぱりの売りでさらに下がる、そんな感じになりそうです。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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