米FOMCはコンセンサス通りの0.25%ポイント利下げ、パウエル議長のコメントにもタカ派色あまりなしということで米長期金利は低下、米株は堅調となりました。

それを受け日本株も日経平均4万円を回復する勢いの上げでスタートしましたが、金利低下によりやや円高、金融株それほど強くない、のなかで自動車株の弱さが足をひっぱり、引けは日経平均+0.3%、TOPIX-0.0%とほぼ変わらずでした。

東証プライム市場の売買代金も昨日より減少してまして、米大統領選、米FOMCと重大イベントを2つも通過し、少しお休みといった雰囲気でもありましたね。

 

売買代金は減ったとはいえ5兆円を超えています。

そして今日の個別銘柄売買代金1,2位が川崎重工+6.1%、三菱重工+3.2%と、半導体関連でも銀行でも自動車でもない銘柄となってるのを見ますと、一部の銘柄だけではなく循環物色がなされて全体の底上げを伴って上昇していくという、市場の真の強さが見えてきている気がします。

7-9月の決算は円高の影響を強く受けていますので、来週に向けピークを迎えるこれからの決算発表の数字は少し心配ですが、あく抜け的に上昇していく可能性も高いとみています。

 

海外要因としては、米下院で共和党が多数派となりトリプルレッドを達成するかどうかに注目しています。トランプ新大統領が政策を実行しやすくなりますが、行き過ぎの歯止めもなくなり、株式市場にとって短期ポジティブ、長期ネガティブと考えられています。

それをどう織り込んでいくか。トランプトレードの反動をまだ少し警戒しています。

 

グロース250指数は+0.7%と大型株指数をアウトパフォームし、昨日のいい雰囲気継続となりました。

メタプラネット-24.0%、フルッタフルッタ-15.1%、Sapeet-21.1%と材料株系が軒並み大幅安していましたが、それで全体の雰囲気を悪化させることなく、循環物色で資金がようやくまともな銘柄に向かっていたようで、ポジティブな流れとなりました。

金利低下、円高が継続すれば、こうしたファンダメンタルズプレーヤーにとってやりやすいマーケットが続きそうです。

先月の下げ分を取り返しさらに上へ、期待が高まるところです。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]