本日の日本株は終日強い展開で、日経平均+2.3%、TOPIX+1.9%と上昇しました。

 

日経平均、TOPIXともに寄り付いてから大引けまでほぼ一直線に上昇していくという、綺麗なチャートとなりました。

TOPIXコア30が+2.5%と、日経平均、TOPIXよりも上昇幅が大きく、海外機関投資家が多くの銘柄をバスケットとして、アルゴで淡々と1日かけて買っていったことがうかがい知れます。昨日の日経平均の上げで何かの買いがトリガーされた感じですね。

 

昨日出てきた14時半からの売りもなく、日銀による利上げが12月でほぼ確定といった報道が流れても動じることなく、大引けまで上昇を続けました。

こうした買いは1日で終わることはあまりないですし、明日は大きい金額の配当支払い日ですので、好需給での上げに期待です。

 

テーマとしては今日は何といってもまたフィジカルAIの日でした。安川電機+11.4%、ハーモニック+13.9%や、もう少し小さいところで、アール・エス・シー+19.1%、ヒーハイスト+19.6%、菊池製作所+18.3%もありましたが、ファナック+13.0%は迫力ありました。

このテーマはまだ引っ張れそうです。

 

セクターで言うとトップパフォーマーは卸売業(商社)でした。このセクターに入っているサンリオが+5.3%というのも効いていたのですが、三菱商事+4.6%、三井物産+4.4%、住友商事+4.1%も大きく上昇しており、資金循環の買いが今日はここでしたね。

 

グロース250指数は+0.7%と小幅ではありますが反発し、中小型株は一息つけた感じでした。

 

下げ止まって欲しかった主力バイオ群が、GNI+3.1%、サンバイオ5.2%、ヘリオス+2.2%と反発してくれたのは良かったです。

一方、大幅上昇していた銘柄で、免疫生物研究所-35.9%、ラクオリア-10.3%、トランスジェニック-3.7%あたりが大きく下落し、期待の直近IPO銘柄のHUMAN MADEが-8.2%、フィジカルAI銘柄の豆蔵-7.1%となり、中小型株全体を大きく上に引っ張る雰囲気になれなかったのが、非常に残念でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]