米オラクルのデータセンター資金調達懸念からの米AI株安が再発し、日本株も半導体関連銘柄中心に売られて、日経平均-1.0%、TOPIX-0.4%と下げました。

 

せっかく昨日に需給好転の兆しがあったのですが、今日は今年パフォーマンスが良かった銘柄が売られる相場に逆戻りとなりました。

ソフトバンクG-3.8%、フジクラ-3.4%、アドバンテスト-3.3%、レーザーテック-4.3%、東京エレクトロン-3.2%、ディスコ-3.6%と、分かりやすく売られています。

三菱重工-2.5%、日本製鋼所-6.8%など防衛関連の下げもきつかったですね。

英酒類大手の東アフリカ事業買収の割高感が嫌気されたアサヒGが-5.7%、潜水艦の燃費データ改ざんで防衛庁が指名停止を検討している川崎重工が-4.5%と下げました。

 

キオクシア+2.3%と、直近IPOのSBI新生銀行+10.9%、それから155円台後半まできた円安がマーケットを支えた感じでしたね。

東証プライム市場の値上がり/値下がり銘柄比率は65%/31%と値上がり銘柄数の方が多く、指数の下げほど売られた感じはありませんでした。

 

明日以降の上げに期待の残るところです。

今晩の米経済指標(米11月CPI含む)と、明日お昼の日銀金融政策決定会合、引け後の植田日銀総裁のコメント待ちとなります。

 

グロース250指数は-0.6%と中小型株も下げましたが、大型株指数並みの下げにとどまりました。

 

直近IPOでは、元気だったAlbalinkが-8.5%、Fundinoが-5.2%と反落しましたが、HUMANMADEは+2.4%とまだ強く、NSグループが+8.3%と続伸し、中小型株市場の踏ん張りが感じられました。

主力でAiロボティクスが続伸で+9.9%の大幅高なのも良かったです。

 

本日発表の投資主体別売買動向(現物プラス先物)で、海外投資家は売り越しながら8億円の少額にとどまり、ようやくの売り枯れの期待が高まります。

年末要因で海外投資家のアクティビティが減っているだけかもしれませんが、何かの勢いで上げ始めれば、需給が悪くない中で中小型株意外高といったこともありそうです。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]