本日の日本株は、日経平均+3.7%、TOPIX+2.1%、グロース250+2.8%と大幅続伸しました。
昨日の時点では、これだけ上げ続けるとさすがに需給的にはいったん止まるかな、と思っていましたが、SOX指数+6.6%という米ハイテク株の驚異的な上げの前では、そんな見立ては関係なかったですね。
半導体・データセンター・AI関連銘柄主導の強烈な上げとなりました。
米国とイランがホルムズ海峡の開放に向けて、ベッセント米財務長官が「イランと協議しており、きょうか明日にも海峡を開放するための合意に達する可能性がある」と踏み込んだ発言をしたことがきっかけです。
トランプ米大統領ではなく財務長官の発言というのが市場への説得力を強めて安心感を生み、Brentは80ドル割れまで下げ、米株上昇を大きく後押ししました。
東証プライム市場の売買代金は10.9兆円、キオクシアは2.6兆円と、売買代金の面からは正直そこまで盛り上がっている感じはしません。
一方で東証プライムの値上がり/値下がり銘柄比率は65%/31%と値上がりがはっきり優勢で、物色の広がりという点ではポジティブ要素の方が大きかったです。
それを裏付けるように、今日は買われるテーマが大きく広がり、データセンター(銅)需要からの連想で、レアメタル・レアアース・リサイクルといった資源関連(決算もありましたがアルコニックス(+18.8%)、核融合発電(IMV+8.0%)、ペロブスカイト太陽電池(西部技研+4.6%)、量子コンピュータ(HPC+7.2%)、海水淡水化(オルガノ+8.9%)、宇宙(Synspective+8.2%)、サイバーセキュリティ(HENNGE+16.8%)と、幅広いテーマに買いが波及していました。
大型株だけでなく中小型株もまとめて買われる、”いい”ブルマーケットだったと思います。
今日のけん引役はソフトバンクグループ+14.0%、アドバンテスト+8.8%、村田製作所+9.8%。
銅・電線関連では古河電気工業+9.9%、住友電気工業+9.7%、JX金属+9.5%が上げました。
決算では今期業績を上方修正したイビデンがストップ高(+24.5%)。
一方で、市場期待に届かなかったとの見方からダイキン工業-6.3%、IHI-6.5%。横河電機は最終減益で-10.0%と、業績相場らしく明暗もくっきり出ています。
債券、円相場は安定していましたが、ここでもベッセント財務長官が効いていて、円相場の安定は「米国だけでなくアジア地域全体にとって極めて重要」と述べ、日本を支援するため「必要なことは何でもする」と改めて表明しました。
この発言は日銀の追加利上げ期待を後押しする内容と受け止められており、日本市場側から見ると、円安定・利上げ環境という不安定要素が薄まりつつあるという点で、これも今日のポジティブ材料の一つだったと思います。
明日はソフトバンクグループの1Q決算に加え、レーザーテック・任天堂・SUMCOなど大型決算が目白押しです。
ホルムズ海峡の合意がここから正式に固まるかどうかも要注目です。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
最新記事 by ポートフォリオマネージャーつぶやき (全て見る)
- マーケット一言:日経平均7日ぶり反発も、半導体・AIは戻り限定的。中小型株強く、主役は再びネットセキュリティ - 2026年10月16日
- マーケット一言:米CPI上振れにコアウィーブ・ショック、アンソロピック減速懸念も重なり、日経平均は3,318円安で史上3位の下げ幅。売買代金上位9銘柄はすべて半導体・AI関連。グロース250も-3.2%と中小型も逃げ場なし。 - 2026年10月15日
- マーケット一言:今月利上げ無し観測、蘭ASML決算もあり、金融、内需が下げ、半導体関連の戻りも抑えられ、薄く全員やられたようなマーケット。ネットセキュリティも反落多く、中小型株の下げも大きい。 - 2026年10月14日
- マーケット一言:チャイナショックで半導体安、しかし超大型株とバリューは堅調。中小型はネットセキュリティに資金 - 2026年10月13日
- マーケット一言:OpenAI報道で900円近く下げた日経平均、引けにはほぼ横ばいまで戻す。値上がり銘柄は多いが、儲かった人・損した人がはっきり分かれた、ちょっと変なマーケットだった。中小型はネットセキュリティ関連だけではなく、多くのテーマ株が堅調 - 2026年10月9日
