インデックス・イベント投資塾　(2022年5月21日・No.19／通算167号)

始めにお読みください：インデックス・イベント投資塾　用語説明 / インデックス・イベント手引書

[今回の内容]

1）フロー動向

■投資主体別売買状況・現先合算（5月2週）－　海外投資家は2週ぶりに売り越し　個人は2週ぶりに買い越し

2）TOPIXリバランス

■TOPIX_5月リバランス（5/30）｜公表5/11

• ターンオーバー片側91bp・5700億円

■TOPIX_6月リバランス（6/29）｜公表6/7（未発表分FFW確定）

• ターンオーバー片側93bp・6000億円

3) その他のインデックス・イベント

■MSCI 5月RB(5/31)|公表5/13（ファクターインデックス公表5/20）

• Japan Standard指数では22銘柄の削除
• ファクターインデックス

■FTSE 6月RB (6/17)|公表5/-（NAREIT公表6/2）

4）主なインデックス・イベント一覧

1）フロー動向 

■投資主体別売買状況・現先合算（5月2週）－　海外投資家は2週ぶりに売り越し　個人は2週ぶりに買い越し

5月第2週（5/9～5/13）現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が現物、先物合算で2週ぶりに大幅（7,546億円）売り越し。

一方、個人は現物、先物合算で2週ぶりに大幅（3,878億円）に買い越しとなった。

同週の日経平均は2週ぶりに下落した。FRBによる金融引き締め強化への警戒感で、節目の26,000円を割り込んだ。

SQ算出日となる週末13日は先物のショートカバーの動きから急速に切り返したが、下落分を埋めきれなかった。

海外投資家は現物と先物ともに大幅売り越しとなり、短期筋による先物売りが出たとみられる。

一方、年金動向を示すと言われる信託は現物を大幅（818億円）に買い越し、個人投資家は逆張りで現物や先物ともに大幅に買い越した。

また事業法人は自社株買い増加により現物を買い越したもよう。（1,344億円）

2）TOPIX リバランス

■TOPIX_5月リバランス（5/30）｜公表5/11（未発表分FFW確定）

・7-9月決算銘柄FFW見直し(4/7公表、5/30RB-2)

・TOPIX FFW↓特定投資株（4/7公表、5/30RB-2）

• ターンオーバー片側91bp・5700億円
• 自己株消却では、HOYA（60億円）、小野薬（35億円）など計130億円相当

【ヒストリー】

5/9    相場環境は、米株↓、NT↓、V>Gで、通常であればリバランス・スプレッド（RB・SP）は大幅に逆方向かと思いきやフラット。

5/10  寄り後落ち着くとRB・SPは順方向の展開、V<G、NT↑もあり、引けにかけて順方向拡大。

5/11  朝方から順方向、後場順方向拡大の中、トヨタ決算↓vsソニー堅調↑で一段と拡大、RB・SPは4/27比でプラス浮上。

5/12  海外市況を受け調整色が強い中、相対的にV＞Gとなり、RB・SPは終日逆方向、再び水面下に押し戻され逆方向で終えた。

5/13  V＜Gリバウンド、NT↑、物産↓、ダイキン↓、SBG↑、東エレ↑など個別要因も重なり順方向の展開。

5/16  米株↑、V＜G、NT↑・・・と順方向の条件が揃い、RB・SPは順方向、朝方落ち着いた後は終日パラレルで△56bp（4/27比）で終えた。

5/17  朝方逆方向スタート、10時過ぎからV＜G、NT↑に沿って順方向に転換、引けに掛けてやや順方向拡大し前日比△29bp(4/27比△85bp)

5/18  4営業日連続↑外部環境に沿って順方向、買い上位NTT高値、ソニー、東エレ、任天堂が効いた。前日比△83bp(4/27比△168bp)

5/19  5営業日連続↑、逆方向の地合いであったが、ジワリ順方向継続。前日比△15bp(4/27比△183bp)

5/20  6営業日連続↑、朝方逆方向も10時頃から順方向へ。前日比△20bp(4/27比△203bp)

【金額上位(騰落率:4/27比】

✳︎翌日MSCIリバランス、スタンダード＋ESG+WINの方向性と同方向はオレンジ色、逆方向は水色（気になる銘柄／影響が軽微な銘柄はマークせず）

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インデックス（リバランス）分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス（主にリバランス）についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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