昨夜の米株が強かったことで安心感が更に広まったこともあり、本日の日本株も強かったですね。ですが、大型株、中小型株ともに指数主導の上げな感じで、かつイベント(米中間選挙)前の恒例のリスクオフの売り圧力もあって、個別株はあんまり指数についていってないというか、逆に弱さも目立った感じでした。

米中間選挙で、上院、下院共に共和党が多数派となって、株価にはポジティブな動きとなるであろう(株価にネガティブが目立つバイデンの政策が実行されづらくなるであろう)という観測が高まって、フライング気味に指数を買ってる感じですが、一方でヘッジファンドを筆頭に機関投資家はまだリスクポジションを減らしているというちぐはぐな状況。また中小型株は、こちらも恒例のイベント後のリスクオフ反動の買い(上昇)を明日期待したいですが、10日夜発表の米CPIも気になりますので、明日はあまり買いが入らないかもしれません。今週金曜日には決算発表シーズンのピークを迎えますので、個別株をリスクを取って買うよりは、今週のところはどちらかというと指数の買いで、上のチャンスを逃さないようにする方が良さそうです。今週金曜日はSQもありますし、それも明けて来週から、年末にかけての勝負をしていこうかという感じですね。

 

もし共和党が上院、下院のどちらかでも多数派とならなかった場合、株は一旦売られるかもしれません。また、今日ちょっと気になったのは、リスク選好具合の指標となるビットコインが、久しぶりに2万ドルを割ったこと。大手取引所であるバイナンス対FTXの戦い?の一環なのか、バイナンスCEOがFTXのコインであるFTTを売却すると発表し、FTTが大きく下落、他のオルトコインも連れ安したことが発端です。リスクオフでビットコインが売られているのではなく、理由があって売られているので、リスクオフ指標として気にする必要はあまりなさそうですが、ただこれ以上下がると金融市場のセンチメントが悪化しますので、一応注目して見ています。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]