本日の日本株は大幅安となってしまいましたね。昨夜の米株がほぼ変わらずでしたので、これはちょっと意外でした。。。

 

グローバルに金利下げの動きが継続し、日本でも新発10年国債利回りが一時0.25%を割り込み、昨年12月の政策修正前の上限(+0.25%程度)を下回りました。TOPIX銀行業指数は-7.4%と今日も下げを主導しました。政策修正前の水準まであと7%程度の水準まで下がってきまして、そろそろ底となりそうな期待はあります。

金融不安→金利低下→銀行株安(長短金利スプレッド縮小による利幅縮小)はしょうがないのですが、金利と株価の値動きについては、需給主導というか、やり過ぎな気もします。金利はショートカバーがあっての金利低下、銀行株は上げ過ぎた水準からの反動売りでの株安という値動きがそもそも出やすいところ。その動きの大きさをみて逆に金融不安の大きさの証明だとはやし、さらに金利ショートカバー、銀行株売りを誘うという負のスパイラルがありました。しかし、価格的にはそろそろ止まってもいいところです。

 

今晩は米2月CPI発表という大きなイベントが控えます。大イベント前ということで、買いが引っ込み、リスクオフの売りもあったでしょうから、弱い地合いが強調されました。

 

上下どちらかに動くと大きそうですし、値ごろ感もあるしで買いからプレーしたい気持ちはあるのですが、マーケット心理と需給主導で動いているマーケットですから、ぐっとこらえてここは動くべきではない局面です。つまらない結論で申し訳ありませんが、今は売りでも買いでもないと思います。(ただ、先々週取っていた指数ロングがまだ売れ残っているようなら、残念ながら残りはロスカットしたほうがいいです。)

 

しかし昨日もコメントしましたが、金利が下がる状況は、リスクオフの売りが出がちなことを除けば、グロース株にとってそれほど悪いものではありません。実際昨夜の米ナズダック指数は+0.4%と小幅ながら上昇していました。指数で勝負はできませんが、グロース株で大きく下げているものは少しずつ拾っていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]