本日の日本株は上昇となりました。先週末の米株の強さに助けられた部分もあったでしょうが、先週金曜日の日銀金融政策決定会合については、日銀は決して利上げを意図しているわけではないということが理解され始め、再び円安傾向となり、日本株にも買い安心感が広がったようです。
もう1日ぐらい見てみないと分からない部分もありますが、先週金曜日に弊社がコメントした通り、今のところ日銀は絶妙の対応を見せたということで落ち着きそうです。株価を上げようするための決定会合ではなかったでしょうが、結果として円安により輸出企業も、少し金利上昇により景気敏感株も、両方を上げることに成功しています。いい雰囲気ですね。
一方で中小型株は、大型株主導のその雰囲気の中で、少し割を食った感もありました。もちろん今日は東証マザーズ指数は+1.7%と日経平均(+1.3%)、TOPIX(+1.4%)より少しアウトパフォームしているのですが、今月の大きな下げを考えれば全く物足りなかったですね。先月の大きな上げの反動と考えれば少し仕方ない面もありますが。市場がもう少し落ち着き次第、物色は必ずまた中小型株に戻ってくると考えております。引き続き今は、ファンダメンタルズはいいのに需給で大きく売られた銘柄があれば拾っていく局面で、反騰局面では大型株のパフォーマンス以上に大きく報われると考えています。決算が良くて買われる銘柄も、それはそれで順張りで買っていっても面白い局面です。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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