米金利上昇が止まらずドル円は円安方向には向かうものの、150円という象徴的なレベルは為替介入を警戒してなかなか突破することは出来ず、ジリジリとした動きになっています。ですので、円安からの輸出株買い、日経平均買いといった株に対する援護射撃が期待できず、ただただ世界金利高からの景気後退懸念という悪影響だけ受ける展開となっています。

 

また、昨日の後場の株売りの正体が、GPIFを含む公的資金ではないかという話が業界内で回っています。先物動向からはそうした動きはあまり観測されず、嘘かホントか分からないところですが、ともかくもそうした話が出てしまうと、需給不安で少なくとも買えない、売りは急ぎたいとなって、買えない、売り急ぐ→下がる→買えない、売り急ぐ→下がるのような悪循環があります。

 

日経平均で31,300円、東証マザーズ指数で700ptを回復して引けることが出来なければ、少なくとも指数はしばらく下方向となる可能性が高まります。

少し前にしばしば見えていた、14時半からの買いが入るかも注目です。そうした実需の買いがあれば、まだ救われます。

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]