昨日の日銀金融政策決定会合は、長期金利は上げる余地あり、でも緩和政策は引き続き維持という、いいとこ取りが出来る内容でした。また、10月3日に短時間で3円ほどの円高になった動きは為替介入ではなかったことも確認されたため、決定会合後に150円を突破したドル円は、今朝未明には151.70円まで急速に円安が進みました。更に米株高もありまして、今日の日本株は非常に強かったですね。

 

ただ、日経平均+2.4%、TOPIX+2.5%まで上げるような材料でもなかったような気がします。イベント前に手控えられていた買いが入ったということもあるでしょうが、上げ方がショートカバーの匂いが強いものでした。ドル建て日経平均が節目の200ドル間近まで下がってきていましたので、マクロ系ファンドの買戻しもそこそこ大きいサイズで入ったのだろうと思います。

 

10月初旬から中旬にかけて、日経平均で30,500円割れから32,500円越えまで急上昇したときも、こんなショートカバーの雰囲気でした。今回もまたそんな動きを期待して短期で指数を買いからプレーしてもいいかもしれません。ですが、本気の入った買いが出ていませんので、今のところはトレーディングを楽しむ程度のサイズでのプレーをお勧めします。為替介入にびくびくしながらのプレーとなりますので、なかなか難しそうではあります。

 

中小型株はきつかったですね。東証マザーズ指数は-1.0%となりました。金利引き上げなしというのがほぼ100%のコンセンサスになっているとはいえ米FOMCというイベント前ですので、いつも通りのリスクオフの売りが出ていたのでしょう。明日、イベント通過後のリバウンドを期待しています。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]