22日のエヌビディア決算発表前で、ポジションを積極的に取るというよりはリスクオフで売られてしまうということなのか、あるいは単純に日経平均で39,000円以上は、累積売買代金が多いので上抜いていくのは辛いなということなのか。昨日と同様盛り上がりがないなかで、しかし昨日とは違い全般的に下落するという今日のマーケットでした。主な指数は、日経平均-0.3%、TOPIX-0.3%、東証グロース250指数-1.4%でした。

好決算と政策株売却による株主還元強化を発表したMS&AD+13.8%と東京海上+2.3%があるなど保険株が強く、昨日に引き続きコモディティー関連銘柄も強かったのですが、円金利上昇を嫌気した不動産株が弱く、そして円金利上昇の割には銀行株は弱く、円安にもかかわらず弱含む輸出株などの主力銘柄が多かったことで、昨日とは打って変わって下向きの雰囲気が濃くなってしまいましたね。いいマーケットが2日続かないのがこのところの相場の辛いところですが、ともかくエヌビディアの決算発表を待たなければならないようです。

 

中小型株はまちまちでした。大型株同様不動産株系が弱かったり、指数ウェートの高い銘柄が指数に引っ張られて大きく下げたりしていましたが、良ファンダメンタルズ銘柄はそれほど悪くなく、苦しいですが投げなければいけない状況では無さそうです。ストップ高からストップ安まであって-19.3%で引けた住石HDに意識と買い余力を奪われた感もありましたが、宇宙関連QPS研究所+2.4%やAI関連のLaboro.AI+6.6%、ペロブスカイト太陽電池関連の伊勢化学+13.7%といった強い銘柄もあり、雰囲気そのものはなんとか悪くなく保たれていますね。明日もまだエヌビディアの決算前でしゃっきりしない動きになるかもしれませんが、明後日に備えて気持ちを強く持っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]