昨夜の米7月CPIは、前夜の米7月PPIから想定出来る通りの数字(やや弱)で無風通過となり、米株はちょい高、そして今日の日本株も上昇(日経平均+0.8%、TOPIX+0.7%)となりました。

 

非常に落ち着いた動きの日で、前場はジリジリ上昇、でも日経平均で37,000円が近づくと少し売りが出て後場ジリ安、でも引けはちゃんとプラスといった感じで、やっと一息つけたかなというところ。

ドル円も少し動きはありましたが、147円台を固める動きとなっています。

 

あとは今晩の米7月小売売上高待ちですね。

 

一方、グロース250指数は-0.0%と冴えませんでした。

 

冴えないだけでなく、グロース250指数、グロース250指数先物、東証グロース市場&東証スタンダード市場の個別銘柄の動きがばらついており、流れが非常につかみづらい日でした。

指数先物が終始プレミアム気味(現物指数より高い値段で取引される)という珍しい日で、ただこれが、先高観からまず先物を買ってロングエクスポージャーを取る買いというよりは、中小型株が戻ってきたところで個別銘柄を売って、ショートしていた指数先物を買い戻すといった、個別銘柄プレーヤーにはありがたくないフローでした。ファンドのやれやれのアンワインド的なフローです。

 

そうした個別銘柄の売りもあり、指数構成銘柄のうち時価総額の高いもので大きく下げるものが目立ちましたが、しかし指数がフラットということですから、時価総額が小さいものが幅広く買われたということになります。こちらの買い手がちょっと不明なんですよね。個人の皆様が元気に買っていらっしゃるのでしょうか。

 

抜け駆け的な個別銘柄の売りフローでややモヤモヤする日となりましたが、早ければ明日、そうでなくてもお盆明け休暇からの復帰がある来週には、また中小型株の綺麗な上昇局面が来ると考えています。

今晩の米7月小売売上高待ちであり、あとは週末の地政学的リスク関連ニュースは依然として懸念材料ではあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]