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【総評】     

GPIF、運用利回り目標0.2%引き上げ案1.7%→1.9%) 好調な運用反映

https://www.mhlw.go.jp/content/12501000/001342993.pdf

現在GPIFの運用は、伝統的4資産である国内株、外株、国内債、外債のウエイトの中央値を25%として運用している。過去の経緯では、各運用資産のウエイトは±2%以内に収めようとしているように見える。(本来のバッファーは日本株で±8%など)。

運用利回り目標の引き上げ案により国内株のウエイト引き上げの思惑が広がっているが、新年度からウエイトの変更があるとすれば、その開始前に各資産のウエイトをある程度変更後の数値に近づける必要があり、その対応期間は4ヶ月を切っている。

仮に国内株ウエイトの中央値を5%引き上げとなると、12-13兆円の買いと試算され、12兆円÷4ヶ月=3兆円/月となり、一カ月20営業日から、3兆円÷20日=1,500億円/日となる。つまり、毎日1,500億円買い続けることになり、この影響は大きい。

もっとも、今のところメインシナリオは、ウエイトは変更なしである。ウエイトを変更する動くが出れば、報告していきたい。

GPIFの投資行動は、必ず事前対応・事後公表となるため、2025年度からのウエイトは公式には2024年度末の公表となる。

 

投資主体別売買状況・現先合算(114週)-日経平均下落のなか海外売り越し 個人は買い越し

11月第4週(11/2511/29)の現先合算の投資主体別売買は、海外が2週連続の売り越し(-3,500億円)、個人は3週連続の買い越し(+2,100億円)。

同週の日経平均は荒い値動きとなり、週間では下落した。トランプ氏が中国、メキシコ、カナダに関税を課すとSNSで発信したことが伝わったことで大幅安となる場面があるなど乱高下。週間では75円安となった。

そのなかで海外投資家は現物(‐1,800億円)、先物(-1,700億円)ともに売り越しとなり、前週に続き売り主体筆頭となった。

個人は現物(+1,400億円)、先物(+700億円)ともに買い越した。

この週は、MSCIリバランスで、日本株から23千億円の流出があった為、海外の売り越しはこれを反映した動きであろう。

信託の買い越し(+1,400億円)に関しては、事法信託勘定による自社株買いなどが含まれているので、年金の買いとは言えないであろう。信託の先物(+600億円)に関しては、10月末と同様に準公的の買い500億円前後観測されており、そのまま反映されている。

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

2】今後のインデックスイベント

3】スケジュール一覧

4】通過イベント

 

 

1】現在進行中のインデックスイベント  

  • TOPIX_12月リバランス(実施12/27

年内最後のイベントとなる。

自社株消却が大きく、売り方向2千億円、買い方向は新規採用のダブルエー(7683)60万株と見合いのTOPIX型の買い。

カレンダー的に市場参加者が非常に少ないことが想定されており、イベントが素直にワークしそうだ。 

この続き:113文字

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。