本日の日本株は、日経平均-1.9%の64,011円、TOPIX-0.6%の4,028ポイントと大幅反落しました。

グロース250指数も-1.8%の767ポイントです。

 

米政権が米金利を抑えられないどころか、給付金のバラマキで金利上昇に拍車をかけている。ちょうどそのタイミングで、中東情勢の緊迫が進みました。

北海ブレント原油は一時109ドルを突破。米国では生産者物価指数の大幅上昇も重なり、30年債利回りが2007年以来の高水準、2年債は2024年以来の4.5%超、10年債は5%に迫っています。

昨夜のフィラデルフィア半導体株指数は-2.7%。マイクロン-4.9%、AMD-3.4%と半導体が総崩れで、オラクルも-5.4%と売られました。

 


これが円金利にも飛び火して、新発10年債利回りは午後3時時点で+7.0bpの2.980%、ザラバでは約1週間半ぶりに3%を付けました。20年債3.805%、30年債4.045%です。

原油高が起点のコストプッシュ型、いわゆる「悪い金利上昇」なので、バリュエーションの重い半導体・AI関連が主導する日本株安という形になりました。

 

日経平均は午前に一時63,208円、前日比2,062円安と3%を超えて下げる場面がありました。

ただ今日はメジャーSQで、SQ値は63,039円。安値がSQ値に届かず、幻のSQです。

それもあってか後場は戻して、終値は64,011円。戻しきれてはいませんが、日本株の買いはしっかりあるということで、ここは素直に良かったと思います。

悪いところを探せば、セリングクライマックスが起きずアク抜けがなかなか来ない、ということにはなりますが。

 

東証プライム市場の売買代金は8兆7,127億円と前日比+4.0%。値上がり509銘柄に対し値下がり982銘柄で、TOPIX構成銘柄の約6割が下落しました。

日経平均-1.9%に対してTOPIXが-0.6%で済んだのは、午後に自動車や銀行、商社がプラスへ転じたからです。

 

下げの中心はやはり半導体で、KOKUSAI ELECTRIC-7.5%、キオクシアホールディングス-7.0%、アドバンテスト-6.5%、イビデン-5.4%、レーザーテック-4.8%。

業種別でも電気機器-2.0%でした。もっとも東京エレクトロンは高値引けの-2.6%、ディスコも-3.0%と、寄り付きから戻して引けたものは多いです。

 

非鉄金属-3.5%は、昨日の-3.6%に続いて2日連続の総崩れ。日鉄鉱業-8.6%、住友金属鉱山-6.9%、三井金属-5.9%と、9日に銅の最高値更新で5〜6%上げた3社が、もう8日の水準を下回っています。

レゾナック・ホールディングス-10.7%は、国内証券が目標株価を引き下げたことが嫌気されました。

 

受け皿になったのは、金利上昇と円高一服の組み合わせです。

保険業+2.3%で第一生命ホールディングス+2.7%、輸送用機器+1.1%でトヨタ自動車+1.2%、鉱業+0.9%でINPEX+1.4%。海運業も+1.3%でした。

 

中小型も売りはかさみましたが、東証グロース市場の売買代金は2,554億円で前日比+17.9%。売り一辺倒という感じではなく、買いも入っていました。

ただ今日は個別銘柄プレーの難易度が少し上がりましたね。

 

自動運転は、今日もここなんだなーという4銘柄のうち、ヴィッツ、フィーチャ、モルフォの3つが大幅高のあと大きく売られています。

ヴィッツは一時ストップ高から+2.1%まで押し戻され、フィーチャ-16.6%、モルフォ-13.5%。アイサンテクノロジーだけが+9.2%で、ダイナミックマッププラットフォーム-12.3%とティアフォー-5.2%はいいところなしでした。

 

代わりに物色が移ったのが防衛です。

ドローンで最近注目の豊和工業がストップ高の+21.3%。ドローンではありませんが、防衛つながりで石川製作所+11.5%、細谷火工+9.9%がつれ高しました。

 

東証グロースの主力では、Terra Drone+9.1%、パワーエックス+3.4%が買われたのは良かったところ。

一方で決算を受けたタイミーが-16.6%、そのほかGO-4.2%、MTG-3.8%も下げています。

 

きつい状況はまだ続きそうです。

今晩の米8月CPI、そして週末の中東情勢を含めて、金融市場にとってのいいニュース待ちという展開。来週はFOMCと日銀の金融政策決定会合も控えています。

 

今週もお疲れさまでした。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]