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【総評】
5月第2週(5/7~5/10)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が3週ぶりの売り越し(200億円)、個人は3週連続の売り越し(2,100億円)となった。
同週の日経平均は横ばい。連休明け7日の日経平均は600円近い上昇となるも、翌8日は600円を超える下落となるなど不安定な値動きとなった。
信託銀行は、現物の傾きほとんど無し、先物は500億円買い越し。前週(4/30-5/2)と同様、大きな動きは観測されていない。
来年度からGPIFが日本株ウエイトを引き上げる可能性があり、2025年度からの変更される場合、実際の引き上げは今年度中に実施されることになり、ウエイト上昇があるとしたら、初夏頃から変化が見られる可能性が高い。仮に現状の25±8%の中心値を30%に5%アップするとなれば、10兆円の買い余力となり、相場に与える影響は大きい。
毎年、7月第一週にGPIFは年度の業務概況書を公開している。この前後から動く可能性があり、引き続き投資主体別売買動向は注目しておく必要がある。
また5月末から6月にかけて、3月で落ちた配当が、実際に現金として手元に入ってくる。ちょうど決算発表が終わり、支払いスケジュールが決まってきているが、総計で6兆円は下らないと思われる。全てが株の買いに向かうわけではないが、マーケットで話題となろう。
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX5月30日・月末リバランス
- MSCI 5月31日・定期リバランス(公表5/15日本時間の朝)
【2】今後のインデックスイベント
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX5月30日・月末リバランス
全体は自己株償却(TOPIXパッシブ的には売り方向)がメインとなり、買い方向は見合い(売却分を買う)のTOPIX型となる。
TOBのローソンはFFWの低下に伴う売り需要であるが、年金系はすでにTOBで対応済み、投信ETF中心に実質200億円の売りとなろう。
リバランスは片側2,100億円となり、5月案件としては大きめとなる。
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