2019年に「年金だけでは、老後資金が2000万円不足する※」という問題が話題となり、これを境に資産運用・資産形成※に意識を向ける方が増えてきたように思います。
※参考:2000万円問題とは? / 資産運用にはポートフォリオを組むことが重要
しかし、資産運用のために「株式投資を始めよう」「iDeCoや、つみたてNISAを始めよう※」という表面的な方法論に終始してしまい、具体的な戦術まで深化していないように私は感じます。
※参考:iDeCo・NISAとは?
実際、弊社が出す推奨銘柄でも、
「アップサイドは20%程度だが、ダウンサイドが限定的」
という銘柄よりも
「アップサイド50%!」
という銘柄の方が人気が高いように思います。
「そりゃ、同じ期間、同じ金額を投資するなら、効率よく稼げる銘柄に投資する方が合理的でしょ!」
と言われそうですね。もっともです。
ところが、アップサイドが高いということの反面デメリットがあります。それは
- 一般的にボラティリティ(=リスク)が高い(普通に買った翌日、10%下落もありえる。リスク許容度が低い方は、ここで動揺し損切りしてしまう)
- よって、アップサイドが高いものばかり買っていると、一時的にとは言え、かなりの含み損を抱える可能性もありえる
- アップサイドが高い銘柄に一点集中した場合、弊社の予想が外れてしまった場合、結局、稼げない(どの銘柄を買っても言えることですが)
- 一点集中してしまった結果、後に推奨しはじめた同程度のアップサイドのものを仕掛けられない。そして、仕掛けているものが上がらず、後に出したものが暴騰することが少なからずある
- アップサイドが高い銘柄は頻繁に出せないので、仕掛けるものが無い間は、運用資金を遊ばせてしまうことになる
などなど。
「買った銘柄が上がらず、むしろジリジリ下がっていった。耐えきれずに損切りしたら、3ヶ月後には株価が損切り時の倍になっていた」
のような経験をしたことがある方は、アップサイド重視の投資方針を見直しされた方が良いでしょう。
弊社がおすすめするのは、ポートフォリオを組む資産運用です。
具体的には、運用資産が300万円あるならば、弊社が推奨する銘柄を30万円ずつ買っていく戦術です。計算上、だいたい10銘柄に分散投資してポートフォリオを組める計算となります。
「これだと、アップサイドが高い銘柄での利益を取りっぱぐれる!」
という方は、アップサイドが高い銘柄には60万円を向けるというのは戦術的にはありでしょう。しかし、それ以上はおすすめしません(ご自身の相場観に自信がある場合は除きます)。
ポートフォリオを組むという投資手法に腹落ちしないという方は、プロ野球チームをイメージしてください。
公式戦に出られる選手は、事前の評価が高かったから試合に出られるわけです。しかし、公式戦も好調を維持する選手もいれば、調子を落とす選手もいます。かと思えば、不調だった選手が公式戦後半に結果を出すようになったりします。公式戦に最初から出られる実力はなかったものの、不調な選手の替わりに入れ替えた選手が、ヒットの連発をする場合もあります。あるいは、ホームラン40本を期待して取った外国人選手が10本止まりのこともあります。
ポートフォリオも同じです。弊社の推奨銘柄は、アップサイドに差こそあれ全て自信がある銘柄で、お客さまのポートフォリオに組み込んで資産運用いただくことを想定しています。しかし、思いの他、結果がでない銘柄のまま推奨から外れてしまうこともあれば、テイクアンドギブのように、影響力のある証券会社が目標株価を引き上げたというのがカタリストとなって急騰することもあります。アップサイド30%を想定していたところ、好決算や市場のテーマがその銘柄に向いたことで50%に上がることもあります。
実際、弊社のコラム推奨銘柄の3月のパフォーマンスは、2月から+8%となりました。この間、日経平均の上昇率は0.7%でした。
※トップページに掲載(ポートフォリオマネージャーのコラム・リサーチのコラムの両方の推奨銘柄を取り組んだ場合のパフォーマンス)
因みに、去年の4月から1年間のパフォーマンスは、160%です。600万円を元手に運用していた場合、360万円増えていた計算となります。
これを機会に、ポートフォリオの有用性を再確認いただき、落ち着いた資産運用をしたい方は、まずはエントリープランのポートフォリオマネージャーのコラムをご契約ください。
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