株をデイトレード気味に売買されることについて今回は考えてみましょう。
デイトレードのメリットとして以下のものがあると思います。
- 小さい利益を積み上げることで、短期間で大きな利益を得られる可能性がある
- 決算や日経平均・NYダウなどの指標の影響を受けにくい
- 投資資金の利用効率が高い
- 勝負の結果が短期間で分かる など
一方、デメリットとして考えられるのは以下のものです。
- 仕掛けたい複数の銘柄がある場合、その数だけチャートをチェックし続ける必要がある(9時~15時は拘束)
- 売買手数料が馬鹿にならない(手数料無料の流れはありますが) など
これらのメリット・デメリットを踏まえて尚、ウェルスパス投資顧問は、皆さんにデイトレードはオススメしません。
何故なら、私どもの思いであり、投資助言を行うコンセプト自体が、
「面倒な銘柄分析や仕掛けのタイミング分析は、プロである私どもが代わりにやるので、皆さんには、本業のお仕事や他にやりたい事に時間を割いてもらいたい」
というものだからです。
そして、そもそも資産運用は、「余裕資金を有効活用して資産を増やす」ことが目的にもかかわらず、デイトレードは、仕事と同じく、時間の切り売りに過ぎないからです。これを専門的に、労働集約型※と言います。
※自分の労働時間、労働力を投下して収益を得ること
さらにデイトレードは、よっぽど訓練している取引の上手な人以外は、だいたいわけが分からなくなって時間とお金を損するというパターンが多いです。もっと言うと、チャートや板の向こう側にいるプロのデイトレーダー(魑魅魍魎と言っても過言では無いかもしれません)は、朝から晩まで、何十年も、休日祝日もなく、相場のことを考え続けている人ばかりであり、そういう人たちと同じ土俵で戦うこと自体に無理があります。
これを機会に、「株式投資は資産形成の手段だ」と割り切っている方は、デイトレード気味の投資スタンスを見直されることをオススメします。
「と言われても、長期保有は、決算や指標、外的要因で何があるか分からないから怖い」
と思う方もいらっしゃるかも知れませんね。それは、雰囲気で銘柄を売買されているからかもしれません。
以前に「あなたの損切りの基準は何ですか?」というコラムでも書きましたが、銘柄の株価は、
(1年後 or 2年後の予想)EPS × (細かい計算はありますがザックリ業界の平均)PER
に収斂します。
例えば現在の EPS が 100円、 銘柄固有のPER10倍(つまり株価1000円)、業界平均PER15倍、という状況があるとします。
銘柄にPERが10倍である妥当な理由が無ければ、業界平均の15倍まで買われてもおかしくありません。
さらに、EPSが来年150円になる見込みなら、より強気で買いにいけると思います。
もし、800円まで株価が下がったとしても、2250円(EPS150 × PER15)までのポテンシャルがあることを考えれば、もっと自信を持って買い向かえるはずです。
銘柄を買う時には(知り合い・投資顧問推奨も含めて)以下の質問をすることを癖にしてみてはいかがでしょうか?
「現在のEPSは〇円、PERは×倍ですね。1年後 or 2年後のEPSは何円になる予定?妥当なPERは何倍を想定?そして、そうなると考える妥当な根拠は?」
相手には面倒くさがられるかもしれませんが、あなたの資産を傷める確率は以前より格段に下がると思います。
宣伝:銘柄のセカンドオピニオンは、有料サポートオプションで受付中
ここまで読まれても、「ファンダメンタルズ上期待が持てる銘柄を、相場環境に関係なく機械的に保有して利益が出るのか?」と懐疑的な方も多いと思います。
弊社のコラム推奨銘柄について
- 推奨の翌日に(推奨コラムは夜に書くから)、始値で、1銘柄について運用資産の20分の1を超えない範囲で最大株数買う
- 15%下げたらナンピンする
- 目標株価に達したら手仕舞いする
- 6ヶ月経過したら手仕舞いする
というルールで資産運用したデータをトップページに掲載しています。ここには、恣意性は全くありません。その結果が以下の通り。
この表の一番右の%は、開始運用資産600万円に対する資産の増減割合を示していますが、2021年4月・5月はイマイチだったものの、6月末時点で、3月末を超えるパフォーマンスを出しました。
このように、デイトレードをしなくても、資産運用は可能なのです。同時に、デイトレード気味に売買しても、このパフォーマンスを上回るとも言えません。これが、弊社が「本業のお仕事や他にやりたい事に時間を割いてもらいたい」と申し上げる理由です。
ちなみに、過去のデーター上、弊社の推奨銘柄に基づいて資産運用すると、1・2ヶ月目はマイナスになることはあっても、3ヶ月目でプラスに転じています(会員になるなら、3ヶ月は続けて頂きたいと思います)。
そろそろまとめに入りましょう。
- 本業がある方は、デイトレード気味の売買は避け、本業に集中してください
- 弊社の会員様へは、面倒な銘柄分析・買いのタイミング分析までした推奨銘柄をタイムリーにお届けします
- 後は、場後などに値動きをチェックする位に留めましょう
- それでも、着実な資産運用は可能です
この記事が、皆さんの投資スタンスを見直すきっかけになるなら、幸いです。
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