昨日コメントした後に、BOEからまさかのQT(量的引き締め)先送り&QE(量的緩和)の発表。大型減税策発表後の混乱(ポンド、金利、株のトリプル安)を受けての緊急措置ですが、これを受けてのリバウンドの動きが激しく、ポジティブではあるものの、非常に不安定な動きが続くこととなりました。混乱を放置していては英年金も含めた運用会社が窮地に追い込まれ、金融危機の危険性もあったということもあっての緊急措置でして、迅速な対応という意味では評価するべきところもありますが、そもそも財政悪化とインフレ拡大を伴う政策を発表したのが原因。イギリス(政治)大丈夫か?という不信感が払しょくされるまでは、混乱は続きそうです。

 

ともかくもそんなグローバルの動きを受け、日本株は本日大幅高となりました。一昨日に予想した動きとはだいぶ違った動きになってしまったのは、海外要因ということでご容赦頂くとして、まあともかく上がってくれて良かったなと。日経+0.9%、TOPIX+0.7%は、配当落ち分がそれぞれ-0.8%、-1%程度あることを考えれば実質それぞれ+1.6%、+1.5%で、そこそこ大幅高といってもいい上昇でした。日経もTOPIXも、ついでに米S&P500も米ナズダック指数も、チャート的にはここから下に行ったらサポートが無くなりそうという、テクニカル的には大事なところからリバウンドしておりまして、上昇を期待したいところです。でも一筋縄ではいかないでしょうねぇ。。。

 

明日は、日経平均銘柄入れ替えにより売り圧力が出て、そして月末で年度中間期末。上下どちらに動くにせよ、そこはある程度スルー気味にしておき、週末の欧米株の動きをみてから、来週月初からいよいよ年末に向けての戦略を考え直したいと思います。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]