昨夜の米株は、米10年債の利回りが下がって4%に近づくなどもあって続伸し、本日の日本株も堅調となりました。経済指標が悪いおかげで(金利が下がって)株が上がるというのは不思議な感じもしますが、目下最大の注目点は金利のピークアウトの時期なので、まあそんなもんですねという感じ。
オーバーナイトで強かったので高く寄った後、そのままの勢いで上がったのはいいですが、引けにかけて主要指数は寄り付きレベルに戻ってくるなど、行って来い的な動きなのが少々気になりました。日経平均で27,500円、東証マザーズ指数で750ptは節目になりがちなところ。節目で売り圧力があったともいえるし、ショートカバーなので朝イチで終了ともいえるし、なんとなく本物の上げ感が今日のところは無かったです。特に東証マザーズ指数は+1.4%と日経平均の+0.7%を上回り、中小型株(グロース株)の強さ本格化かと思わせましたが、上げ幅10.7ptのうち寄与度上位10銘柄で+8.7ptを占めたように、一部の銘柄だけで指数が持ち上げられている感じ。個別ではファンダメンタルズがいいのに理由なく大きく売られている銘柄も目立ち、雰囲気としてはリスクオフなんじゃないかと思ったぐらいでした。
ただまあそれはそれとして、上がっているのは事実ですので、日経平均で27,500円、東証マザーズ指数の750ptを明日超えていくようなら、指数をロングしてみたい感じです。今日のところはしかしちょっと保留で。
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ポートフォリオマネージャーつぶやき
1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。
[1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]
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