ゴールデンウィーク後半突入前の先週火曜日に、「本日の大型株の上昇はショートカバー気味、中小型株はリアルな需給好転の兆しあり」とコメントさせて頂きました。100%それが正しくての今日のマーケット展開というわけではないかもしれませんが、米FOMCを想定通りの0.25%ポイント利上げで無風通過した後、先週ショートカバー気味の需給で上げた大型株は本日失速。需給好転の兆しあった中小型株は、指数も強かったですが個別株はもっと強いといった感じで、特段材料もないのに大きく上昇した銘柄が目立ちました。リスクオフで売り込まれていた優良銘柄が、うっぷんを晴らすように上昇していたのが気持ち良かったですね。

 

米金融不安は、突然グローバルの株安を引き起こすリスクとしては引き続き考えておかなければいけないものの、米株が強い動きを見せているうちは、それを怖がり過ぎて日本株の上昇相場に乗り遅るわけにはいかないですね。逆に米金融不安があるおかげで、マーケットはいつも気が早いとはいうものの、7月の米FOMCで利下げを予想する向きが35%程度まで上がり、いよいよ利下げ局面かという展開になってまいりました。グロース株には非常にポジティブです。

これから日本株は決算シーズンを迎えますし、(5月に下がるという意味での格言では決してないが)「5月に売れ」という格言、アノマリーも気になります。そして日本が利上げ局面になるまでの期間限定になるかも知れませんが、しかし現在は怖いながらも取るリスクを増やすべき局面であると考えています。(弊社投資運用部は、本日ポジションを大きく増やしました。)

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]