なんで毎日こんなに強いんだろうと思わずにはいられないような、はっきりとこれ!といった明確な理由なく上がっている感じですね。ゴールデンウィーク前、米FOMC前での買い控えで溜まっていた中長期投資家の買い圧力と、米金利の奇妙な安定(利回りが、インフレ懸念で下がらず、金融不安で上がらず)による、ボラティリティ全般の減少によるCTAの買い圧力と、その両者の買い圧力があり、そして一方で、なんとなく上がってくる中では売り急ぐ必要がないという需給バランスが、じり高マーケットを生んでいるようです。

 

さすがにそろそろ下がるのではといった漠然とした感触があるうちは、逆に不思議と上がり続ける、そんなパターンを何度も見てきました。買いはそんなに大きくないが、過熱感を感じた売りが適度に入るためにそのショートカバーも入り、じりじり上がっていく感じですね。指数に関するポジションがあるのであれば、ロングがあるうちは少しずつ利食っていく感じでいいと思いますが、ショートしたい気になるけどしてはいけない、そんなところだと思います。あくまでも経験則による感触ですが。

 

弊社主戦場の中小型株ですが、東証マザーズ指数は今日も弱かったものの、決算発表期ピークを過ぎたこともあってリスクイベント通過で、好ファンダメンタル銘柄に買いが戻ってきたような雰囲気がありました。決算後に出尽くしで売られていたものも一服し、買い直しが入っている感じで、やっとリスクオンになったかというところ。弊社推奨銘柄も、新規推奨時期によって上げ下げに濃淡があるという少し不思議なパターンが見えましたが、総合的に買いはしっかり入ってきているようでした。リスク量(ポジション量)をここでガツっと増やす必要はないかもですが、出遅れているものをまだ少し買い増しする、そんな局面だと思います。出遅れ修整が待ち遠しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]